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本ブログシリーズでは、SAP S/4HANA(以下、「S/4」) とSAP Datasphere (以下、「Datasphere」) とのデータ連携の設定について解説します。

今回はDatasphere で「接続(リモートソース)」を作成する手順について解説します。

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1. 接続とDP Agent とスペースの関係

「接続」はDatasphere 内で複数作成することができ、「接続」自体は「スペース」に属するものになります。

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 1つのDP Agentに対して1つのDatasphere しか接続できませんが、1つのDP Agent を通じて複数のソースシステム(S/4システムなど)に接続することが可能です。

複数のS/4システムに接続することも可能ですし、同じS/4システムでもS/4ユーザを分けたり、クライアントを分けて「接続」を作成することが可能です。

 

2. 接続(リモートソース)の作成

まずメニューから「接続」を選択し、「ローカル接続」タブを選択した後、「作成」ボタンをクリックします。

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表示された画面の検索ボックスに「S/4」を入力すると関連したタイルが表示されますが、ここでは「SAP S/4HANA On-Premise 」を選択します。

※ 注意 : RISE のSAP S/4HANA Private Cloud (S/4HANA PCE) のお客様は、「SAP S/4HANA On-Premise 」を選択します。

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蛇足ですが、S/4システムをAWS、Azure、GCPなどのクラウドIaaS上にインストールして利用されているお客様もこちらを選択します。

続いて、S/4に対しての接続情報を指定します。こちらのマニュアルも併せてご確認ください。

SAP Datasphere : SAP S/4HANA On-Premise 接続

まず最初のセクションでは、S/4のアプリケーションサーバのホスト名、システム番号(インスタンス番号)、クライアント(クライアント番号)、システムID、S/4にアクセスする言語(日本語の場合は JA )を入力します。

続いて、Cloud Connector を設定した際の情報も入力します。具体的にはロケーションIDや仮想ホスト、仮想ポートなどの情報です。仮想ポートには「sapgw」と「システム番号(インスタンス番号)」を組み合わせた文字列(例ではsapgw00)を入力してください。

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続いて、S/4に接続するためのユーザ名とパスワードも入力します。

設定したDP Agentを指定し、「ストリーミング読み込み」を「オン」にします。

事前に設定したABAP RFC Streaming の設定情報に基づいて入力しますが、「ゲートウェイポート(ゲートウェイサーバー)」には、Cloud Connector の設定と同様に「sapgw」と「システム番号(インスタンス番号)」を組み合わせた文字列(例ではsapgw00)を入力してください。

入力したら、「次のステップ」をクリックしてください。

※ 今回の手順ではモデルインポート(エンティティインポート)の設定手順は割愛しています。

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次の拡張プロパティでは、各パラメータ値はデフォルト値のまま、次のステップに進みます。

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 最後にこの接続に対して命名します(ビジネス名と技術名) 。

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接続が作成できたら、接続チェックを行います。

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接続が成功すると下記のポップアップメッセージが表示されます。

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設定は以上です。

 ※ 今回はモデルインポート(エンティティインポート)の設定は割愛しています。