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Author's profile photo Masahiro Obata

SAP Landscape Transformation Replication Server の概要ご紹介

こんにちは!

今回のブログでは、トリガーベースのリアルタイムデータ複製ソリューション SAP Landscape Transformation Replication Server をご紹介します。

概要

SAP Landscape Transformation Replication Server では、データ転送量を最小限に抑えながら、システムランドスケープのビジネスデータをリアルタイムで同期することができます。カスタム構築のデータ同期アプリケーションを SAP Landscape Transformation Replication Server に簡単に置き換え、SAP NetWeaver ABAP アプリケーションスタックおよびデータモデルとの緊密な統合を活用することができます。

SAP Landscape Transformation Replication Server の考えられるユースケースは以下のとおりです。

  • 本稼動システムランドスケープからの最新のビジネス情報を分析システムに複製します。
  • SAP HANA で実行される大量のトランザクションの高速化をサポートします。
  • リアルタイムレポートを有効化し、SAP BW の転送量を最小限に抑え、異なるシステム間の同期を可能にします。
  • 2 つ (または複数) の SAP ERP システム間でデータを同期します。
  • リアルタイムデータ複製を活用するために、システム間でデータを移動する既存のソリューションを置換します。
  • 追加の ABAP ベースの SAP システムにリアルタイムデータを入力します。

データ転送プロセス

SAP Landscape Transformation Replication Server により、1 つまたは複数のソースシステムから 1 つまたは複数の対象システムへのデータ転送が容易になります。サポートされるソース、ターゲットシステムは、SAP Landscape Transformation Replication Server のバージョンに依存します(後述します)。

複製プロセスは、データのリアルタイム移動に対応しています。つまり、データはソースシステムから対象システムに可能な限り迅速に同期されます。SAP Landscape Transformation Replication Server では、このプロセスは以下の 2 つの部分に分かれています。

  • 初期ロード

SAP Landscape Transformation Replication Server により、ソースシステムから対象システムに既存データがロードされ (初期ロード)、複製されるテーブルごとにソースシステムはロギングテーブルを設定します。

データの初期ロードは、ソースシステムが運用中でも実行することができます。初期ロードと並行して、データベーストリガを使用して、SAP Landscape Transformation Replication Server は初期ロードプロセスの実行中に発生したデータ変更の検出を開始します。これらの変更はロギングテーブルに保存され、対象システムに伝播されます (初期ロードの完了後)。

  • 複製プロセス

初期ロードの完了後、SAP Landscape Transformation Replication Server では引き続きソースシステムのテーブルの監視が行われ、ソースシステムのデータ変更 (デルタデータとも呼ばれます) が対象システムにほぼリアルタイムで複製されます。

製品バージョンとサポートシナリオ

SAP Landscape Transformation Replication Server には、以下の主要 (*) なバージョンがあります。サポートされるソース、ターゲットシステムは、SAP Landscape Transformation Replication Server のバージョンに依存しますので、ご注意ください。

  • SAP Landscape Transformation Replication Server 3.0
  • SAP Landscape Transformation Replication Server for SAP S/4HANA 1.0

(*) 上記以外に、3.0 以前のバージョンである SAP Landscape Transformation Replication Server 2.0、および特定の S/4HANA バージョンに依存する SAP LT Replication Server as part of SAP S/4HANA 1610 – 1909 があります。

SAP Landscape Transformation Replication Server for SAP S/4HANA 1.0

SAP Landscape Transformation Replication Server の最新バージョン。最新の SAP Landscape Transformation Replication Server 機能と最新の SAP ベーシスバージョンが組み合わされ、SAP システムおよび SAP データベースを含むすべてのユースケースを最適にサポートします。

このバージョンの SAP Landscape Transformation Replication Server を使用するには、以下の 2 つのオプションがあります。

  • DMIS 2020 アドオンとともに SAP S/4HANA Foundation 2020 (以上) に基づくスタンドアロンシステムとして
  • SAP S/4HANA 2020 (以上) に埋込

この製品バージョンでカバーされているユースケースを以下の図に示します。

SAP Landscape Transformation Replication Server 3.0

このバージョンの SAP Landscape Transformation Replication Server では、引き続き最新機能 (SAP Landscape Transformation Replication Server for SAP S/4HANA と同じ) が提供されます。ただし、以下の 2 つの違いがあります。

  • ベーシスバージョンは SAP NetWeaver 7.52 を基盤としており、このバージョンに固定されています。
  • 基盤は SAP NetWeaver であるため、サポートされているサードパーティデータベースに接続することができます。

この製品バージョンでカバーされるユースケースを以下の図に示します。

詳細情報

SAP LT Replication Server の詳細情報については、以下の Note、およびヘルプサイト を参照ください。

補足

SAP Landscape Transformation Replication Server はとても長い名前のため、SAP LT Replication Server あるいは SLT と略して表記されることがあります。

また、SAP Landscape Transformation Replication Server によく似た名前の別製品がありますので、注意が必要です。

  • SAP Landscape Transformation は、複数の SAP アプリケーションを統合するシステム統合や組織変更などの変換プロジェクトをサポートするソリューションです。SAP LT と略されることがあります。
  • SAP Replication Server は、トランザクションログを転送することによって同一種類あるいは異なる種類のデータベース間でデータをリアルタイムに複製するソリューションです(ログベース)。一方、SAP Landscape Transformation Replication Server はトリガーベースで動作します。また、SAP Landscape Transformation Replication Server には、データ変換が可能であることやアプリケーションレベルの複製がサポートされていることなどの特徴があります。

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