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触ってみよう!SAP Analytics Cloud-第1回:アカウント登録とモデルの作成
SAP Analytics Cloudは、SAPが提供するクラウドベースのアナリティクスソリューションです。
本ブログでは、トライアル環境へのアクセス手順から、サンプルデータを利用した簡易なダッシュボードを作成するまでの流れを2回に渡ってご紹介したいと思います。
第1回となる今回は、ログインアカウントの登録、サンプルデータの取り込み、データモデルの作成までをご紹介します。
まず、最初にご注意頂きたい点を記載いたします。
※ SAP Analytics Cloudは、四半期に1度のペースで製品のバージョンアップが実施されます。そのため今後のバージョンアップにより、本ブログで紹介する画面キャプチャや、操作が異なる可能性があることをご了承ください。
※ 今回ご紹介する画面の操作には、Google Chromeをご利用ください。
1.アカウントの登録
トライアル環境へログインするためのアカウントを登録します。
- 以下のウェブサイトへアクセスします。
SAP Analytics Cloudトライアル - 「SAP Analytics Cloudを体験する」をクリックし、氏名、メールアドレスなどの入力を行い、「送信」をクリックします。
- システムの準備が完了後、入力したメールアドレスにお知らせメールが届きます。
- 届いたメールにある「Click to activate your account」をクリックし、パスワードを設定し、「保存」ボタンをクリックします。
- 新たに届いたメールにある「Log into SAP Analytics Cloud」をクリックし、記載されているユーザーIDとパスワードを入力します。
- SAP Analytics Cloudのトップページが表示されます。
2.表示言語の変更
ログイン直後の状態では、すべてのメニューが英語で表示されていると思います。プロファイルの変更により、日本語のユーザインターフェースへ変更します。
- 画面右上のアカウントアイコンより、「Profile Settings」を選択します。
- 編集アイコンをクリックし、Language を、「English」→ 「日本語」に変更し、「Save」をクリックします。
- 日本語のインターフェースに変更されたことを確認します。
3.モデルの作成
モデルとは、ディメンション(分析軸)とメジャー(数値)からなる分析用データセットの定義体です。例えば、会計年度の定義、ドリルダウンの階層定義、計算ロジックや集計方法などを設定します。
今回はCSV形式のサンプルデータを利用して、モデルを作成する手順をご紹介します。
3-1.データの取り込み
最初にサンプルデータを、SAP Analytics Cloudにアップロードします。
- 画面左上のメインメニューより「モデラ」を選択します。
- 「コンピュータからファイルをインポートする」を選択します。
- ソースファイルを選択するダイアログボックスがポップアップします。「ソースファイルの選択」をクリックし、先ほど解凍したCSVファイル(SampleData.csv)を選択します。
- 「最初の行を列ヘッダとして使用」にチェックが入っていること、「CSV区切記号」が「自動認識」になっていることを確認し、「インポート」をクリックします。
- データが正しくアップロードされたことが通知されますので、ファイル「SampleData.csv」をクリックします。
- 「データは正常にアップロードされました。データセットに数多くの行があるため、操作対象のサンプルを選択しました。 サンプルに対して行った操作は、データセット全体 モデル作成時 に適用されます。」という通知が出てくるので「OK」をクリックします。
- 取り込んだデータのプレビュー画面が表示されます。
3-2.分析項目の設定
正常にデータを取り込めた後は、各項目に対し階層の定義や地理情報の追加など、分析に必要な設定を行います。
- データプレビュー画面より、「商品」の列ヘッダーをクリックし選択します。右のパネルに「商品」の詳細情報が表示されます。
- 右のパネルから「+ディメンション属性を追加」をクリックし、「説明」を選択します。
- 表示される項目一覧より「商品名称」を選択します。
- もう一度、「+ディメンション属性を追加」をクリックし、「親子階層構造(親)」を選択します。
- 項目の一覧より「商品カテゴリ」を選択します。
- 続いて、「店舗」の列に対し、設定を行います。データプレビュー画面より、「店舗」の列ヘッダーをクリックし、右のパネルに「店舗」の詳細情報を表示します。
- 同様に、「+ディメンション属性を追加」をクリックし、「説明」として、「店舗名称」を選択します。
- もう一度「+ディンション属性を追加」をクリックし、「親子階層構造(親)」として、「店舗エリア」を選択します。
- 続いて、「年月」の列ヘッダーをクリックし選択します。右のパネルに「年月」の詳細情報が表示されます。右のパネルから「タイプ」を「日付ディメンション」に変更します。
- さらに、店舗の属性として地理情報を追加します。キャンバス上部にあるメニューより「地理情報付加」のアイコンをクリックし、「座標」を選択します。
- ディメンション名に任意の値を入力し、ロケーションID・テキストに座標をリンクしたい項目(今回は店舗)を選択します。そして「緯度」=「緯度」、「経度」=「経度」となるように座標を選択します。
※ディメンション名は大文字と小文字(A-Z、a-z)、数字(0-9)、または下線(_)のみを使用してください。 - 最後に、「緯度」の列ヘッダーをクリックし選択します。右のパネルに「緯度」の詳細情報が表示されます。右のパネルから「タイプ」を「一般ディメンション」に変更します。「経度」に対しても同様に行います。
3-3.モデルの保存
最後にモデルを保存します。
- 右パネル上部にあるキューブのアイコンをクリックし、モデルの詳細を開きます。
- モデル詳細パネルより、「モデルのデフォルト通貨」を「USD」→「JPY」に修正します。
- 「モデルの作成」をクリックします。モデルに任意の名前を付けて保存します。設定したモデルの整合性をチェックした後、正しくモデル作成が実行されます。モデル作成が完了すると画面上に通知されます。
今回は、トライアル環境へのアカウントの登録から、モデルの作成までの流れをご紹介しました。第2回は、今回作成したモデルを利用して、チャートの作成や、地図上へのデータマッピングなど、分析・可視化する操作をご紹介したいと思います。
触ってみよう!SAP Analytics Cloud―第2回:ストーリーの作成