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「日本の公共交通機関」とは、Concur Expenseで交通費精算する際、出勤や顧客訪問の為の移動で利用した公共交通機関の情報入力をサポートする機能です。主に、経路検索、ICカード利用履歴の取り込み、定期券区間控除機能があります。以前こちらの記事で、この機能における4つのイノベーションをご紹介しました。今回、SAP Concurのローカライゼーションとして、日本の公共交通機関の機能をさらに改善しました。

この改善では、12社のお客様にリリース前トライアルを実施いただき、多くの高評価をいただいた上、2022年5月初頭に機能リリースしました。リリース後も、1週間で20社のお客様からアップグレード依頼をいただく等、注目度も高くなっております。

以下の動画で、日本の公共交通機関の主な機能をご覧いただけます。



 

ここからは、「日本の公共交通機関」機能の3つの改善ポイントをご紹介します。

 

UIの改善


多忙なビジネスパーソンにとって、日々の経費精算業務は時間がかかり、面倒な業務の一つかもしれません。出勤や出張で利用した経費を正確に入力、確認するためには、見やすく使いやすい業務サービスを利用する必要があります。Concur Expenseの日本の公共交通機関の機能においても同様であり、ユーザーが利用した正しい経路を多数の経路から検索して経費申請するためには、視覚的に内容が容易に判断でき、直感的に利用できる必要があります。今回、Concur ExpenseのUIアップグレードに合わせ、経路検索の機能のUIをより見やすく、利用しやすいように改善しました。



以前のUI


以前のUIでは、入力フィールドが短く小さかったため、駅名が入力しづらかった点がありました。また、経路検索は日付指定のみで、特定の時間に合った経路を見つけるには複数の検索結果を見比べて見つける必要がありました。


新しいUI


新しいUIでは、入力フィールドも大きく入力しやすくなりました。また、時間指定できるようになったため、乗車時間によってルートが変わる日本の交通機関において、検索機能の有効性を大きく向上しました。


新しいUIの経路詳細


「経路選択」ボタンの右側にある矢印ボタンをクリックすることで、経路の詳細が見られます。


お気に入り登録


お得意先などの訪問は回数が多く、同じルートを毎回検索することは手間になります。よく使うルートはお気に入りとして登録しておくことで、次回の経費精算時にもすぐに選択可能です。お気に入りルートの登録は、星マーク(☆)をクリックするだけで登録可能です。


以前のUIの経費エントリ


以前のUIでは、複数の経路を1エントリに登録することができました。しかし、これにより、どの経路が一つのまとまりなのかを目で確認する必要がありました(下の図では、東京〜汐留の経路、銀座〜横浜の経路が2つ登録されています)。また、経路検索の詳細(早い、安いや、片道、往復等)はアイコンで表示され、マウスを上にかざすと詳細が表示される仕組みとなっていました。


経路詳細


新しいUIでは、一つながりの利用経路の詳細が経費エントリに表示されるため、どのような経路を利用したか一目で確認することが可能です。

 

バス経路検索


日本の通勤や出張には、電車だけでなくバスも使われることが多いです。2021年の調査では、日本には1万195箇所ものバス停があることが分かっており、9900の電車の駅に加えると、通勤や顧客訪問のルートをさらに複雑化します。以前の日本の公共交通機関の機能では、バスの経路が検索できませんでしたが、今回のイノベーションでバスの経路も検索でき、電車の経路と同様に経費に追加できるようになりました。


バス経路検索


もしどこかの駅名やバス停が変更されたとしても、Concur Expenseにもほぼリアルタイムに反映されるため、検索時に不便になることもありません。


バス経路詳細画面


バスと電車が組み合わされた経路も、アイコンと詳細が明確に表示されて分かりやすくなっています。

 

Androidでの利用


これまで、日本の公共交通機関機能はiPhoneでのみ利用可能でしたが、Androidのモバイル端末でも利用可能になりました。ご覧の通り、シンプルで使いやすく、ブラウザと同等の検索が可能です。


Androidモバイル端末


まとめ

今回のアップグレードにより、日本の公共交通機関の機能が以下のように変わりました。

  1. UIが改善され、より見やすく使いやすくなった

  2. バス経路が検索できるようになり、手入力の手間を削減し、より効率的に経費申請が可能になった

  3. Androidのモバイル端末でも機能が使えるようになり、利用可能なユーザーの幅が増えた


ぜひお早めの新UIへの移行を検討いただき、新しくなった日本の公共交通機関の機能を利用してみてください。

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その他情報リソース

日本の公共交通機関および新UI: ProfessionalStandard
SAP Globalization Services: Overview
SAP Concur Support: FAQs
SAP Concur Developer Center: API Reference
SAP Concur Developer Support: Support Options