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【SAP Task Center】異なるSAPソリューションからの複数のタスクを、1つの場所で処理できる!

本記事はこちらの記事を意訳した記事です。

この記事では異なるアプリケーションからのすべての承認タスクを、たった一か所で集中的に確認・処理を可能にする統合ソリューション、SAP Task Centerについて、なぜ必要なのか、どんな機能があるのか、をご紹介します。

SAPのインテグレーション戦略とSAP Task Center

2020年初旬に、SAPはintegrated(統合された) Intelligent Suiteの戦略を実現する、「Suite Quality (以降、スイートクオリティー)」およびIntegration Plan in the Cloudを発表しました。

スイートクオリティーとは、数あるSAPソリューション同士の連携を加速していくために定義された、連携のために重要な8つの要素です。その名の通り、SAPソリューション同士の連携の質を担保するために必要なポイント8選、のようなイメージです。

※(日本語話者向け)この戦略に関してわかりやすい記事(Intelligent Enterprise概論② : アプリケーション)から一部抜粋して説明を挟みます。より詳しく理解されたい方はこちらの記事をご参照ください。

SAPは様々な部門で使えるクラウドサービスを買収してきましたが、本来それぞれのアプリケーションはバラバラ、連携は難しいという問題がありました。

SAPから一式で買うのだから、連携して当然だろう、とお客様から指摘をいただくことがありますが、中の人としては当然のこととは思えません。

それにはとても大きな開発投資が新たに必要になります。SAPは、個々の機能開発のスピードを落とし、この連携性を担保することに開発投資を行うことにしました。

SAPソリューション同士をシームレスに繋げること、そしてスイートクオリティーそのものは、SAPポートフォリオ全体に関連する話で、とても重要です。SAPソリューション間のシームレスな連携を実現するために、SAPはスイートクオリティーの8つすべて100%実現することをゴールとし、現在膨大な投資を行っています。

Integrated(統合された) Intelligent Enterpriseを実現するためのインテグレーション戦略の重要性を説明した記事:

8つのポイント全て100%達成できれば、SAPの複数のアプリケーションにまたがるSuite群の活用の際、End to Endのビジネスプロセスがシームレスに連携されているため、SAPユーザは様々なメリットを享受することができます。

たとえば、調達であれば調達先を調べるところから契約、支払いまでの業務の流れや、人事であれば多様な働き方の社員の入社から退社までに起こる一連の業務の流れ、そういった部門をまたぐ業務横断的なビジネスプロセスを自動化、高度化することができると考えています。

スイートクオリティーのわかりやすい一つの例である、“One Workflow Inbox (たった一つのワークフロー受信box)”は、異なるアプリケーションからのすべての承認タスクを、たった一か所で集中的に確認・処理を可能にする統合ソリューションです。

現在は、SAP Business Technology Platform Task Center ServiceサービスとSAP SuccessFactorsやS/4HANA Cloudなど各アプリケーションによって提供されています。

SAP Task Centerソリューションは、

  • Seamless User Experience (シームレスなユーザーエクスペリエンス)
  • Consistent Security and Identity Management (一貫したセキュリティとID管理)
  • Aligned Domain Models (整合性のあるドメインモデル)
  • Coordinated Lifecycle Management (整合性のあるライフサイクル管理)

という4つのスイートクオリティーのさらなる向上を実現し、従業員のエクスペリエンス向上を支援します。
このblogでは、その詳細について説明します。

開発前の状況と課題

以前は、多くのSAPソリューションに個別のワークフロー受信boxが存在していました。

そのため、複数の場所でタスクを確認する必要があり、また、「承認」「却下」などのアクションなどの情報の表示方法も異なるため、一貫性のないユーザーエクスペリエンスとなり、ユーザーにとって不必要に非効率な業務となっていました。

そこで、SAP Task Centerは、エンドユーザーの日常業務に以下のようなメリットをもたらすことを目的に設計・開発されました。

  • ユーザーが様々なシステムにアクセス、承認や注意が必要な項目を探す時間を短縮する
  • 重要な項目(時間内に承認されないと業務に影響を与えるものなど)の承認または完了時間の改善
  • 承認の一貫性と品質の向上
  • 承認プロセスにおけるデータとインサイトを活用したスマートな意思決定の実現

SAPタスクセンターは、多くのユーザーが頻繁に行う承認作業の処理を大幅に強化するために設計されています。

Task Centerを使うためには

SAP Task Center を使い始めるには、SAP BTP グローバルアカウントにてCPEAまたは、消費ベースの商用モデルであるSAP BTP の Pay-As-You-Go が必要です。(使った分だけ支払う方式)

SAP Task Centerは、SAP Launchpadサービスを通じてエンドユーザーに提供されます。

エンドユーザーがSAP Task Centerアプリケーションを起動すると、Webアプリケーションが開き、接続されている様々なシステムから、アクセスしているエンドユーザーに割り当てられたすべてのタスクの概要が表示されます。

一般に、SAP Task Centerの UI は異なるセクションに分かれています。

  • タスクの全体数 (緑色で表示)
  • 各アプリケーション、タスク提供アプリケーションのアイコンとタスクの総数 (青色で表示)
  • フィルタリング・検索機能(赤色で表示)
  • タスクに関する概要と異なるアクションを実行するオプションを含むタスクリスト(紫色で表示)

特定のタスク(SAP Fieldglass の求人情報など)を選択すると、SAP Task Center は右側のタスクの詳細を、各タスクに対して一貫性のある統一された方法で提供します。

タスクを選択しDetailタブを選択した場合には、タスクヘッダー(青色で表示)と、タスクの詳細(緑色で表示)が表示されます:

タスクを選択しLine Itemを選択した場合には、タスクヘッダー(青色で表示)と、タスクのラインアイテム(赤色で表示)が表示される:

また、右上の「Show more(もっと見る)」ボタンを選択すると、添付ファイルやコメント(紫色で表示)を見ることができます。

最後に、ユーザーは「Open Task」ボタンを押すことで、タスク元のアプリケーションでもタスク情報を見ることができます。

ユーザーは、シングルサインオン(SSO)により、UUIDに基いて同一ユーザーとしてSAP Fieldglassシステムにログインし、タスクの詳細を取得することになります。

SAP Task Center では、エンドユーザは右下隅にあるボタンを押して、このタスクを承認または拒否することができます。

対応ソリューションとユースケース

SAP Task Centerサービスは、SAPアプリケーションとの統合を可能にし、エンドユーザーが割り当てられたすべてのワークフロータスクにアクセスするためのシングルエントリーポイントを提供します。

最初のバージョンでは、以下の承認シナリオをサポートしています。(2022/03/01時点)

OB Solution Approval Scenarios
Fieldglass Fieldglass Contingent Worker

Job Posting

Work Order

Work Order Revision

Statement of Work (SOW)

Project

Profile Worker

SuccessFactors

Compensation

Employee Central

Performance & Goals

Platform

Recruiting​​​​​​​

See Supported Tasks for Enhanced To-Do Integration
SAP S/4HANA Cloud

Finance

Procurement

Sales​​​​​​​

All approval use cases
SAP S/4HANA  (1809 onwards)

Finance

Procurement

Sales​​​​​​​

All approval use cases

SAP Concurとの連携も2022年Q1に予定されています。

予定されている配信の詳細については、SAP Roadmap Explorerで確認することができます。サードパーティのタスクシステムを接続するオプションは、2022年のロードマップに記載されています。

エンドユーザーがデスクトップとモバイルデバイスで常に同じビジネスデータを閲覧できるように、SAP Mobile Start を SAP Task Center と統合しました(ブログ記事もご参照ください:SAP Task Center is now available in SAP Mobile Start)。

SAPのビジネスアプリケーションへのモバイルエントリーポイントにこの新機能が加わったことで、日々の業務や承認を指先一つで管理することも可能になりました。

この新機能により、SAP Mobile Startには、さらに次のような機能が追加されました:

新しい「To Do」アイコンを選択すると、エンドユーザーはSAP Task Centerのすべてのタスクが表示され、タスクを管理できるようになりました。

SAP Business Technology PlatformのSAP Task Centerサービスをベースにした「One Workflow Inbox」と、SAP Mobile Startとの連携により、実現可能となりました。このソリューションはお客様を対象にテストされた後、2021年11月29日から一般的に利用できるようになりました。

より理解する:SAP Task Center のアーキテクチャ

SAP Task Centerは、以下のアーキテクチャ図に示すように、様々なSAP LoBシステムからの異なるタスクを統合します。

このアーキテクチャの構成要素:

  • タスク情報や更新情報をプッシュ/プルするためのAPIを実装がされた、(タスクを提示してくる)接続したい各SAPソリューション
  • Task Center アプリケーションと、管理などのためのさらなる API を提供するSAP Task Center service
  • SAP Task Center アプリケーションへのアクセスを提供する中間エントリーポイントとして、前提条件となるSAP Launchpad service

冒頭およびブログ記事(Supporting our Customers to Become an Integrated Intelligent Enterprise)のように、SAPは、お客様が統合されたインテリジェント・エンタープライズになれるようにすることを明確な目標としています。この統合は、他の以下のスイートクオリティーなどによって実現されています。

SAPの統合戦略についてより詳しく知りたい方は、SAP Communityのページで詳細をご確認ください。

 

今後のお知らせ

今後、さらに詳細な情報(SAP Task Centerのセットアップ方法、SAP Task CenterとLOBの接続方法など)をブログで紹介する予定です。ご期待ください。

Murali ShanmughamによるSAP BTPでSAP Task Centerを使い始めるためのブログが最初の勉強にはお勧めです。

さらなる情報はこちら

SAP Help: SAP Task Center 製品ドキュメンテーション

SAP Note 2977611:サポートされているシナリオ、要件、制限事項

Suite Qualityのさらに詳しいご説明

その他Task Center理解に活用いただける情報

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