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SAP RPA 2.0: NOコード- LOW コード(コードなし-低コード) プロジェクトデモ: PDFデータ抽出、 条件とループを使用する。
はじめに
SAP Intelligent RPAが簡単な手順を使用して、請求書の統合プロセスを簡素化する処理を見ていきます。プロジェクトの作成、RPAの構築、正常テストから始めます。
デモでは、電子メールで複数の請求書を受け取るビジネスのユースケースを検討しています。1つのシートに纏めて検証/レビューするプロセスは、非常に面倒で時間がかかって、人的エラー時もあります。SAP Intelligent RPAが提供するコードレス消費経験を示すワークフローの条件ステートメントについて説明します。PDF読み取り、値ルックアップなどの複雑な関数の使いやすさ、ループの使用法、などです。
このフレームワークは、迅速なプロトタイプの構築とテストに使用できます。プロジェクトを作成し、簡単で非常に読みやすい構成手順でRPAを構築し、テストして結果を確認してから、任意の数のPDFファイルのデータを数分以内に処理ができます。
また、SAP Intelligent RPA 2.0はWebキャプチャ、オートメーション用のオプションなどが一元的にアクセス可能なバンドルとして利用できます。
PDFは、情報を交換するために多くの個人や組織で最も使用されている形式です。ビジネス関連のドキュメントを作成するために広く使用されているため、ほとんどのプロセスオートメーションで重要な役割を果たします。
Intelligent RPA 2.0では、ユーザーフレンドリーで便利なアクティビティを使用してドキュメントからデータを抽出できるPDF SDKが導入されました。これはCloud Studioの一部であり、機械で読み取り可能/生成されたPDFからテキストを抽出することができます。
オーバービュー
最初は「Get File Collection」に指定されたフォルダーパス内のすべてのファイルを返します。「for each」ループを適用して一連のコマンドを実行すると、「Get file Collection」内のすべてのファイルが処理されます。
フォルダコレクションループ内で最初のファイル、「Open PDF」を使用してPDFドキュメントのインスタンスを開き、「Search Text Items (PDF)」に検索文字列を指定し、テキストアイテムを検索し、一致する場合は文字列の位置を返します。一致しない場合、0値が返され、PDFインスタンスが閉じられて解放されます。
ドキュメントに記載されている「OrderId」と「GrandTotal」を取得するために、「Get Text After」ステップを使用して、指定した検索文字列の後にユーザーが入力した単語を取得し、「numWords」パラメーターを使用して、指定された検索文字列の後に単語数を取得します。
このプロセスは、フォルダーコレクション内のすべてのファイルに繰り返しします。ドキュメントから必要な情報を取得するプロセスが終了します。
最終的なオートメーションワークフロー:
最初のステップ:プロジェクトとパッケージ
新しいプロジェクトを作成し、プロジェクトからパッケージを生成します。
新規プロジェクトの作成 – 「New Project」を選択する。
SAP Intelligent RPA CoreSDKが必要です。このパッケージがプロジェクトに追加されていることを確認してください。Core SDKパッケージがテナントで利用できない場合は、ストアから入手できます。
次のステップ:Dependencies を選択しManage Dependency とAdd Dependencyを選択する
Add Dependency をすると、次の画像に示すパッケージリストが表示されます。
次のステップはオートメーション- 「Create」を選択し、「Automation」を選択する。
エージェントのバージョンの構成が表示されます–最新バージョンを選択してConfirmとする。
次のステップでは、以下の画面が表示されます。次に、必要なアクティビティをドラッグアンドドロップします。
サンプルドキュメント
オートメーションの最初のステップ– Activity(アクティビティ)から「Get File Collection」をドラッグアンドドロップし、PDFが保存されるフォルダパスを入力パラメータに指定する。
オートメーションの次のステップ– Activity(アクティビティ)から「For Each」をドラッグアンドドロップし、ループ内でPDFを開く処理を入れると、指定されたフォルダー内の各PDFファイルが開きます。
オートメーションの次のステップ– 「Search Text items (PDF) 」をドラッグアンドドロップします。PDF内にテキストを検索するには入力パラメーターに検索文字列を指定すると、検索文字列の位置が返します。
オートメーションの次のステップ– Activity(アクティビティ)から「Condition」をドラッグアンドドロップし、条件「 “Step4.textitems. length! =0” 」を成立すると「Get Text After PDF」の処理に行きます。それ以外の場合は、無効なドキュメントのメッセージが表示します。
オートメーションの次のステップ– Activity(アクティビティ)から「Get Text After PDF」をドラッグアンドドロップし、入力パラメータに検索文字列値を指定し、「numWords」でPDFドキュメントから取得したい単語数を指定します。Get Text After(PDF)と同じです。
オートメーションの次のステップ– Activity(アクティビティ)から「Open Message dialog」をドラッグアンドドロップして、メッセージを表示します。
Automationの最後のステップ– Activity(アクティビティ)から「Close and Release PDF」をドラッグアンドドロップする。
この動化の最終結果:
詳細を含む実行中のボットへのリンク
簡略化されたバージョンで実行中のボットへのリンク
結論:
SAP Intelligent RPA機能バンドルを使用して、コードレス経験を備えたすると非常に簡単です。画面に表示しているデータを、Excelスプレッドシートなどの複数のオプションに抽出したり、直接メールなどに抽出したりできます。
このブログ投稿では、優れた結果を達成するために必要な簡単な手順を紹介することで、顧客、ビジネスマネージャー、RPA開発者にSAP Intelligent RPA2.0をさまざまな自動化の機会に使用することを考えさせることを目的としています。
また、SAP Intelligent RPA2.0内のさまざまなオプションを使用してこれらのシナリオを実装することについての会話を開始させると思います。 このチュートリアルがお役に立てば幸いです。
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(参照用のリンク:https://answers.sap.com/tags/73554900100800002142)
参考文献:
Enter Next-Level Bot Building with SAP Intelligent RPA 2.0 | openSAP
https://help.sap.com/viewer/8e71b41b9ea043c8bccee01a10d6ba72/Cloud/en-US