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Author's profile photo Akihiro Notsu

SAP Solution Manager: SAP Cloud Platform の監視設定③

このブログシリーズでは、SAP Cloud Platform(以下SAP CP) Cloud Foundry上で発生したアプリケーションのクラッシュを SAP Solution Manager で監視する方法4回に分けてご案内します。

3回目のブログでは、SAP CPでアラートを定義する方法をご案内します。

 

Alert Notificationのインスタンスに対してサブスクリプション(=アラートの検知内容の指定と動作の定義)を設定します

SAP Cloud Platform Cockpit にログオン後、Cloud Foundry のSub accountの Space に移動し、Service Instances に移動します。Alert Notificationを定義しているインスタンスを選択後、右画面で表示される Manage Instance をクリックします。

左側のタブからSubscriptionを選択後、Createをクリックします。

最初に、Subscription(=監視する単位の箱)のNameに適当な名称を入力後、必要に応じてDescription等を入力し、Createをクリックします。

Select Conditionのステップでは、監視する項目や監視対象とする条件を指定します。以下の例では既に何点か作成済みです。新規に条件を作成するため、Create Conditionをクリックします。

 

Cloud Foundryで監視可能なイベントや設定例は、オンラインヘルプのSAP Alert Notification Service Eventsの Built-in Events を参照します。

https://help.sap.com/viewer/5967a369d4b74f7a9c2b91f5df8e6ab6/Cloud/en-US/eaaa37e6ff62486ebb849507dc33abc6.html

今回の設定例ではアプリケーションのクラッシュを検知させます。この場合には、上記のオンラインヘルプ中の Application Crash Event を参照してアラートイベントの発生時に発行されるイベントを確認します。

https://help.sap.com/viewer/5967a369d4b74f7a9c2b91f5df8e6ab6/Cloud/en-US/4dee9bc9a5ea44c4a0585c6912d88d2b.html

このリンクは、Application Crash Eventで取得される情報例が記載されています。

 

参考までに、アプリケーションのイベントは Cloud Foundryの Space の Events タブに保存されています。Alert Notificationでは、Eventsタブの情報を読み込みます。

 

Conditionの設定に戻ります。ここでは、eventType に app.crash が含まれるすべてのイベントを検知するため、以下のように “eventType” “contains” “app.crash” を指定して Create をクリックします。

作成したCondition は自動的に選択されます。

 

事件地上権に関しては、複数の Condition を選択することも可能です。

  • 同一の Event Property の Conditionを2つ以上指定すると、 OR 条件でアラートが検知されます。

例:

All_applications と EventTypeIsCustomAlert を選択した場合は、 Event Property は両方とも eventType が指定されています。この場合には以下のように、どちらか一方の条件に一致する場合にアラートが検知されます。

 

  •  異なるEvent Property の Conditionを2つ以上指定すると、 AND 条件でアラートが検知されます。

例:

All_applications と test を選択した場合は、 Event Property は eventType と priorityが指定されています。この場合には、以下のように両方の条件が一致する場合にアラートが検知されます。

 

最後に、アラート検知時のアクションを設定します。Create Action をクリックします。

 

ここでアラートが検知された場合の動作を指定できます。SAP Solution Managerで監視する場合には、Alert Notification Storage に一時的にデータを保管します。Storeを選択して Next をクリックします。

 

Nameにアクションの名称を入力してから、Createをクリックします。

 

作成したActionが選択されていることを確認後、Assignをクリックします。

作成したSubscriptionの Summary が表示されます。Close をクリックして完了です。

ここで作成された Subscription はデフォルトで有効化されています。不要な場合にはSubscriptionの一覧画面から無効化可能です。

以上で、Subscription(アラート定義)までが完了しました。

次回のブログでは、SAP Solution Manager上でSAP CPの監視を設定します。

 

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