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SAP Analytics Cloud および SAP Data Warehouse Cloud 間のライブデータ接続
はじめに
本ブログでは、SAP Analytics Cloud ( 以下SAC ) からSAP Data Warehouse Cloud ( 以下DWC ) へのライブデータ接続方法を紹介します。
ライブデータ接続を行うことで、DWCで作成・編集したビューをSAC上でリアルタイムに可視化することができます。
ステップは大きく下記の3点になります。
- 信頼されたソースとしてSACのURLを追加
- 接続の作成
- 接続のテスト
利用環境は以下の通りです。※ 2020/9/10に更新
- SAP Data Warehouse Cloud version 2020.19.28
- SAP Analytics Cloud version 2020.18.1
※ SAP Data Warehouse Cloudの概要を知りたい方はこちらを参考にしてください。
1. 信頼されたソースとしてSACのURLを追加
SACおよび DWCとの間のライブ接続は同一テナント間だけでなく、複数のテナントとデータセンタ間で確立できます。
SACとDWCが異なるテナントに存在する場合は、データの提供元であるDWCのテナントに信頼できるソースとしてSACのテナント情報を追加する必要があります。
※同一テナント間での接続の場合は必要ありません。
管理者アカウントを使用してDWCにログインします。
画面右上のタイルアイコンをクリック、「分析」を選択してアナリティクスアプリケーションに切り替えます。
メインメニューから 「システム」 > 「管理」 を選択します。
接続したいSACテナントのURLを入力し、「保存」します。
2. 接続の作成
SAC上でDWCへの接続を作成していきます。
SACへログインし、メインメニューから 「システム」 > 「接続」 を選択します。
「接続」タブの画面右側「+」をクリックし、接続を作成します。
「ライブデータに接続」を展開し、「SAP Data Warehouse Cloud」をデータソースとして選択します。
「名前」と「説明」を入力します。
接続情報を設定します。「ホスト」にはDWCのホスト名・ドメインを、「HTTPSポート」にはHTTPSプロトコル「443」を入力します。
「OK」をクリックします。
3. 接続のテスト
接続の設定が完了したので、新規ストーリーを作成し接続のテストを行います。
「データのアクセスと探索」を選択し、データの中身を確認します。
「データソースのデータ」を選択します。
「ライブデータに接続」を展開し、「SAP Data Warehouse Cloud」をデータソースとして選択します。
「スペースの選択」をクリックすると利用可能なスペースが表示されます。
※利用可能なスペースが現れない場合はDWCでの設定を確認する必要があります。
「分析データセットの選択」をクリックすると利用可能なビューが表示されます。
「データ」を選択し、DWCのビューからデータがロードされたことを確認します。
メジャーとディメンションを選択しチャートを作成、データが表示されることを確認します。
4. 利用可能なスペースが現れない場合
利用可能なスペースが現れない場合はDWCで作成したビューを確認します。
「タイプ」が「分析データセット」になっているか確認します。
※「分析データセット」のみサポートしています。
「使用を許可する: 」が「ON」になっているか確認します。
「デプロイメントステータス: 」がデプロイ済みになっていることを確認します。
デプロイされていない場合は画面左上のアイコンからデプロイします。
※DWCの利用手順はこちらのブログを参照ください。