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はじめてのSAP Data Warehouse Cloud : Part 3 ~ ビューの作成(モデリング)

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SAP Data Warehouse Cloudの最新Blogはこちらをご参照ください

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はじめに

 

本ブログでは、SAP Data Warehouse Cloud ( 以下DWC ) のFree Trial環境を使用してDWCを体験いただく手順をご紹介します。

最初なので、まずは「データをロードして可視化する」をクイックに体験していただきます。

DWCの利用ステップは大きく分けて下記の4つの作業になります。

  1. スペースの作成と割り当て
  2. CSVデータをアップロードしてテーブルを作成
  3. ビューの作成 (データ準備)
  4. ストーリー(レポート)の作成

前回のPart 2ではテーブルを作成しました。今回は手順3.の「ビューの作成 (データ準備)」をご紹介します。

 

3. ビューの作成 (データ準備)

 

複数のテーブルを結合して、ユーザーがレポートしやすい形式にデータを整えます。この作業を「データ準備(Data Preparation)」と言います。

SAP HANAを使用したデータウェアハウスの仕組みでは、集計結果を別テーブルに格納するのではなく、「ビュー(仮想テーブル)」として保持することを推奨しています。

SAP HANAをDBとして活用すると超高速にデータアクセスができて、オンラインで明細レベルのデータを様々な分析軸で集計できるため、いわゆる、分析レポート毎に作成していた「データマート」の設計、開発、運用コストを抑えることができます。

また、常にビューを介して、テーブルデータを全ユーザーが参照することになるので「One Fact, One Place, Real Time」が実現できます。

 

3.1 テーブルの関連付け

 

左メニューの「データビルダ」を選択した後、「新しいグラフィックビュー」を選択します。ビューの作成方法はドラッグ & ドロップで行います。

 

Orders テーブル、Customersテーブル、Products テーブルの順番にテーブルの結合条件を設定していきますが、操作は下記の動画をご確認ください。

 

3.2 ビューのタイプの指定、メジャー、属性の設定

 

SAP Analytics Cloud (以下、SAC)でスートリー(レポート)作成する場合は、ビューのタイプを「分析データセット」に設定する必要があります。

 

分析データセットを指定すると「メジャー」と「属性(アトリビュート)」を指定する必要があります。簡単に解説すると、「属性」は分析軸の列のことで、「メジャー」はその分析軸によって集計される列のことです。

今回は「NETSALES(売上)」列を「メジャー」に設定し、分析軸となる下記の項目を「属性」として設定します。

 

下記の項目は属性として表示する列とします。

【顧客マスター系の列項目】

  • CUSTOMER
  • CITYNAME
  • COUNTRYNAME
  • REGIONNAME

【製品マスター系の列項目】

  • PRODUCTNAME
  • CATEGORYNAME
  • LINENAME

 

参考までに複数の列項目を選択して各列の右側に表示されている「。。。」を選択し、「表示に設定」をクリックしても同様の表示設定ができますし、後述の手順の「列名を日本語に設定する」手順での画面で、チェックボックスで表示/非表示の選択ができますので、そちらの方が操作としては簡単かもしれません。

 

その他の列は、今回は操作を分かり易くするために「非表示」にします。

複数の列を選択する場合は「Ctrl」キーを押しながら列を選択することが可能です。列を選択後、「非表示」マークをクリックします。

 

3.3 その他の属性情報の変更、追記

英語に抵抗があるビジネスユーザーが多い場合は、列名に日本語を設定することが可能です。

設定パネルの「属性」、「メジャー」のそれぞれの「ペンシル」アイコンを選択して各列名を設定します。

 

今回は表示する属性、メジャーの項目のみ、日本語名を「ビジネス名」に追記します。

【属性】

  • CUSTOMER          : 顧客
  • CITYNAME            : 都市
  • COUNTRYNAME   : 国
  • REGIONNAME      : 地域
  • PRODUCTNAME   : 製品
  • CATEGORYNAME : 製品カテゴリー
  • LINENAME             : 製品ライン

【メジャー】

  • NETSALES : 売上

 

また、そのビューの説明やタグ付けを行うことが可能です。ビジネスユーザーが検索し易いタグを自由に付加しましょう。

 

今回は詳しく説明しませんが、参考までに「ビジネスカタログ」画面から、キーワード検索する画面です。※ 注意 : ビューの作成中はこの操作を行わないでください。今までの苦労が水の泡になります。

 

3.4 忘れてはいけない大事な設定、「使用を許可する」

 

作成したビューを共有したり、この後のストーリー(レポート)作成するためには、「使用を許可する」スイッチをONにする必要があります。

 

このスイッチをONにしたら、画面上部の「保存」ボタンをクリックし、ビュー名(モデル名)のビジネス名と技術名をそれぞれ入力した後、「デプロイ」ボタンをクリックして、ビューを有効化します。

 

ビューを保存しただけでは利用可能になりません。必ず「デプロイ」ボタンをクリックして有効化してください。

【モデルの保存】

  • ビジネス名 : 売上明細 – グローバル
  • 技術名 : V_Orders

 

次回はストーリー(レポート)を作成するをご紹介します。

 

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