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Technical Articles

SAP Cloud ALM の Implementation Portal

TechEdラスベガスにて、SAP Cloud ALM の Implementation Portal のハンズオンに参加し、「はやく実案件で使ってみたい!」となりました。ので、こちらで紹介してみます。

このブログは、SAP Advent Calendar 2019 の16日目の記事として書いています。

ALMソリューションとしての位置づけ

もともと、SAP の Application Lifecycle Management (ALM) ソリューションと言えば SAP Solution Manager の活用になるのかとおもいます。
こちらの記事によると、

  • SAP Cloud ALMはSAP Solution Managerの競合でも後継でもない
  • オンプレミス向けのSAP Solution Managerと、クラウド製品向けのSAP Cloud ALM
  • 高度な運用ニーズがある場合は、Focused Run という選択肢も

という使い分けのようです。つまり、オンプレの S/4HANA であれば引き続き SAP Solution Manager を使うことになります。

そもそも、現在のところ SAP Cloud ALM の機能として提供されている Implementation Portal は、SAP S/4HANA Cloud MTE にしか対応していません。(STEにも対応していません…)

ここからは、SAP S/4HANA Cloud MTE を導入する、というまだまだ限られたケースでのみ使えそうなお話になります。

SAP Cloud ALM で今できること

  • SAP Activateに基づいて順序立てられたロールベースのタスクリストを提供することにより、チームのOnboardingやスコープ決定を迅速に行います
  • SAP Best Practices のコンテンツ(業務フローなど)を提供し、Fit to Standard ワークショップで発生した要件などを保管できます
  • 実装のためのプロセスをガイドし、プロジェクトの進捗を管理します

(参考:Why You Need Application Lifecycle Management for the Cloud

こちらが、Implementation Portalの概要画面です。

進捗の数字、S-System / Q-System / P-Systemの状況、タスクの完了状況、そして自分の次のタスクが一覧で表示されています。たしかに進捗管理とタスク管理ができそうです。

ここから、TechEdのハンズオンシナリオに沿ってもう少し機能を紹介してみます。

TechEdハンズオンシナリオ

1章:OnboardingとプロジェクトのSetup

  1. ユーザーとしてオンボーディングする(Registration)
  2. プロジェクト名とマイルストーンを定義する
  3. スコープを設定し、適切な国バージョンを選択し、プロジェクトメンバを招待する
  4. 実装するスコープIDを選択する
  5. Prepareフェーズを終了し、Exploreフェーズに進む

プロジェクト名とマイルストーンを定義する画面

国バージョンを選ぶところ。

ハイレベルのスコープを選ぶところ。

もっと細かいスコープを選ぶ(Scope IDごと)

2章:Fit-to-Standard ワークショップの実施

  1. 業務プロセスフローとプロセスの詳細説明を確認する
  2. S/4HANA Cloud のアプリケーションを開く
  3. 要件や、コンフィグレーションで設定する値についてのメモを記載する

Best Practices の業務フローと詳細記述がここから見れます!(英語ですが~)

プロセスごとのボックスから、SAP S/4HANA Cloud のアプリケーションに飛ぶことができます。

Fit to Standard ワークショップの結果として、要件や、コンフィグレーション用の定義値を書き込めます!

 

3章:SAP S/4HANA Cloud コンテンツのアップグレードの管理

 

ここで、講師が環境をアップグレード後の状態に変更します。

  1. ロードマップ/タスクの変更に対処する。
  2. アップグレードまたは変更されたプロセスを管理します。

バージョンアップした後、前のバージョンに簡単に切り替えてドキュメントを参照できます。

もし、新しくオプションのプロセスが追加になっていたら、それに対してどうアクションするかを決めて、プロセスの記述を変更できます。
(例:SAP Cloud Platform Workflow で承認フローを追加する)

4章:要求とプロジェクト進捗の管理

  1. 要件を実現するために、タスクを生成する
  2. タスクのステータスを管理し、プロジェクトチームメンバーにタスクを割り当てる
  3. プロジェクトの進行状況を追跡します。

要件から「タスク」を生成することができます。

タスクを作ったら、担当者をアサインできます。

概要画面の進捗欄で、全体の進捗が確認できます。

Implementation Portalを通じてやりたいこと

S4HCは四半期ごとのバージョンアップにみんな苦労している(※)ので、このツールの活用で上手く乗り越えることができたら、というのが最初の考えでした。
(※ 導入期間中にかならず1回はバージョンアップが入るし、稼動後も3ヶ月はあっという間で、次から次へとバージョンアップが来てしまう)

しかしこうして見直してみると、Best Practices のコンテンツの変更には対応できますが、コンテンツに表現されない部分の差分を把握するには、別途RASD(Release Assessment and Scope Dependency)など別のツールが必要なのかな?と思いました。(次はRASDについても検証してみたい)

あとは素直に、Excelでなくこのツール上で要件やタスクの進捗が管理できたら、プロジェクトメンバで共有しやすくて素敵なのでは、と思いました。英語がハードルですが…。グローバル展開プロジェクトとかだったらばっちりですね。

今使ってみたいと思ったら

まだ、本稼動していないので、アーリーアダプターとして申請することになります。PEを通じて申請するので、実プロジェクトがスタートしていないと難しそうです。
デモやトライアルの環境も、今後準備予定とのこと。(FAQ参照)

参考

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