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結局すべてはレイテンシーの問題です – SAP SQL Anywhere (過去のブログより)
このページは、以下の英語ページの抄訳です。最新の情報については、英語ページを参照してください。
https://blogs.sap.com/2013/09/04/from-the-archives-its-all-about-the-latency/
この記事のオリジナルは、Glenn Paulley が sybase.com に 2008 年 6 月に掲載したものです。
最近、分散データ管理とは「成長」に必要な条件なのか(vs.中央集中データ管理)、という議論がありました。おそらく「成長」という単語がこの問題を複雑にしすぎており — この議論の本質に近い質問は以下だろうと考えています。
生産性向上という目的のために、企業のデータは必ずしも分散されている必要があるのか?
私の経験では、生産性の向上について述べられることはよくあるものの、具体化することはほとんどありません。そのため、私は生産性の主張について疑問を抱くことがよくあります(おそらく、管理者としての仕事をする多くの人が同じように感じているのではないでしょうか)。生産性の向上は、たとえ向上したとしても、期待を超えることはほとんどありません。私はそれには理由があると思っています。
問題は、「レイテンシー」です。考えてみてください。あらゆるビジネスプロセスでキューという問題に対処する必要があります。メールを送ると、その仕事はキューとなり、返信を待つことになります。タスクからタスクへ、コンテキストを切り替えると、他の作業は毎回キューになります。1つの質問をするためだけにお互い何度も電話しているのにつかまらないことがあります。
キューイングの問題は、ビジネスにもソフトウェア開発にも当てはまります。Fred Brooks 氏は、IBM での OS/360 開発の経験から「The Mythical Man-Month (人月の神話)」という書籍を執筆しました。これは、プロジェクトに携わる人が増えれば増えるほど、お互いの生産性を低くしてしまうことについて述べたものです(管理するキューが増える)。
キューイングの問題は、また、リモート管理において予想されたコスト削減を実現することがほとんどない – オフショアを考えてみてください – にも当てはまります。なぜならば、キューにあるそれぞれのアイテムのレイテンシーが増すからです。
レイテンシーをなくすことができれば、生産性は向上します。これは、我々の開発チームの一員である Ivan が IvanAnywhere ロボットを使うことでたいへん成功した理由の最も重要なポイントです。
今日では、オフショアや地理的に分散したプラントは、あらゆる大企業で必要不可欠です。そしてこれは非常に難しいことです。Google や Microsoft もコアの開発を他の地域の開発センターに拡張する必要性と問題に対処してきた企業の良い例でしょう。
しかしながら、オペレーションの自動化がこのピクチャーに入ってくると、状況は変わってきます。
自律化と、プロセスのレイテンシーの除外または低減がセットになることで、パラダイムシフトと言われるレベルにまでおよぶ多大なメリットが生まれます。
私は、重要なのは、生産性を向上させるのはデータ管理が分散しているかどうか、ということではなく、
分散データ管理とは、プロセスのどのポイントでもデータが利用可能である、というレイテンシー低減における重要な「イネーブラー(成功要因)」であると考えています。
上記は、もちろんすべて、SQL Anywhere の背後にあるストーリーです。
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SAP SQL Anywhere に関する詳細情報は、SAP SQL Anywhere Communityページ<英語> を参照してください。
上記のコミュニティーに掲載されている技術情報は、順次SQL Anywhere 日本語コミュニティ
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