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既存のSAP ERP6.0の使用状況から、SAP S/4HANAへの移行をした際に得られるメリットをお客様別に診断するBSR (Business Scenario Recommendation)は、SAP S/4HANAをリリースした3年前より、無料でサービス開始していますが、英語のみでのレポートのため、日本のお客様には少しハードルが高かったのが実情です。(リンク

この度、日本のお客様向けに、このサービスを日本語化し、幅広く日本のお客様にご利用頂けるようになりましたので、BSRを初めて聞く皆さま含め、今一度このレポートのメリットを紹介します。また、着実にSAP S/4HANAのシナリオも増え、より内容も改善されていますので、過去にBSR診断を受けられたお客様もぜひ最新日本語版で再度お申込みをお勧めします。

1.SAP S/4HANAに含まれる50個のビジネスシナリオのうち、お客様別に特に効果の出るTop10のビジネスシナリオを紹介します。(サービス開始した3年前は37シナリオでしたが、最新Versionで50シナリオに増えました。)

2.Top10のビジネスシナリオ毎に、現在抱えているであろう想定ビジネス課題・制限事項と、SAP S/4HANAにより期待できるイノベーション内容を紹介します。イノベーションの記述も以前よりグレードアップしています。このTop10は好評を頂いているサービスの1つです。

3.Top10以外の、お客様が今使用しているビジネスシナリオが、今後どのように変革する可能性があるか紹介します。

では、具体的にどのような効果がSAP S/4HANAでもたらされるのか、いくつかビジネスシナリオを見てみたいと思います。

1. 従来、経営者視点の情報収集・ITや管理視点の標準化のツールであったERPが「ビジネス現場の意思決定・最適化」を支える道具に変質する

  • SAP HANAによる数十万件、数百万件のデータの即時取出しがx時間から秒単位になった事に加え、インデックスという概念が無くなり、全てのデータがインデックスとして機能するようになり、多くのビジネスシナリオで「意思決定の質が変わる」、「洞察が素早く得られるようになる」という言葉が登場しています。
  • SAP S/4HANAがなぜそうなりえたか、理由・からくりに関しては、こちらのブログもぜひ参考にしてください。私もSAP社内でSAP S/4HANAのエンドユーザーとして大きく変わった事は、SAP社内の基幹システムが実際に我々の意思決定に使えるシステムに様変わりした事です。

2.単純なバックオフィス作業と考えられていた業務が、大きな競争力の源泉に

  • 買掛金業務 数百万件のデータ分析処理、瞬時にリアルタイムの資金管理データの更新が出来る事により、意思決定をタイムリーに行える。それにより、最適な資金のポジション、仕入先との関係構築(現金割引の獲得)等を考慮した支払いの優先順位付けを行える。
  • 同じような、単純バックオフィス業務がビジネス差別化要因にできる可能性のあるビジネスシナリオに、「売掛金業務」「倉庫管理業務」「出庫業務」なども

3.間接テーブルが無くなり、データ構造がよりシンプルになった事により、より複雑なプロセス管理の新機能が容易に開発できるようになった例

  • クレーム・返品・返金管理は、今後選んでもらえる企業・サービスの大きな差別化要因という分析記事もありました。今までSAPでも大変複雑な処理を伴うこれらの管理は、分断されていたのが実情でした。したがってマニュアル処理も多く、顧客サービス担当者は、年々複雑化し、クレームの内容に応じて都度様々なプロセスを開始する必要があり、類似した多数のプロセスパターンのハンドリングに直面しています。
  • SAP S/4HANAでは、クレームおよび返品処理が迅速化およびシンプル化され、クレームおよび返品管理を合理化して、トラッキングしやすくし、サービス組織による依頼の処理を迅速化し、企業の競争力の源泉として活用する事も夢ではなくなります。クレームおよび返品の収集および処理業務を改善し、返品品目の検査、問題の解決、クレームおよび返金管理などのロジスティクスに関するフォローアップアクションを実行することも可能になります。
  • 同様の例では、「プロジェクト会計」が挙げられます。間接テーブルがなくなり、より身軽にシンプルになったプロジェクト会計(WBS構造・機能)により、可視化機能も開発しやすくなり、洞察・意思決定に可能な情報の取出し、それによるプロジェクトの予算オーバー、リスク箇所の早期検出などが、今までとは違うレベルで可能になってきています。

4.デジタルビジネス化により、より細分化された取引単位、増加するオーダーや売掛金トランザクション量に、サービスレベル向上により、より複雑化する支払い条件に対応

  • 売掛金管理:アルゴリズムによる入金の自動照合の他、販売情報・顧客情報まで考慮した最適化・意思決定を支援、係争管理・回収管理・および与信管理の各アプリケーションとのシームレスな統合により、プロセスがさらに自動化されます。透明性向上により、プロセスの弱点を特定できるようになります。弱点はプロセスの再設計の基礎となります。
  • 請求業務:売掛金管理と同様に、定期支払・個別支払条件・プロジェクトベースの請求の混在など、ますます多様化するサービスレベルに対応した意思決定・透明化を支援します。
  • 基本納期回答:従来はテーブルロックがあった受注オーダーのテーブルも、テーブルロックが無くなった事により、より多くの受注を同時に登録する事ができるようになります。

5.シンプル化するデータ構造により、データの照合の必要が無くなり透明性向上・意思決定の精度向上、また、Interfaceが無くなり、ERPで出来る事が非常に拡大する例

  • 総勘定元帳 :従来は、総勘定元帳と補助元帳の間の照合ができない、または非常に労力を要する状態でした。SAP S/4HANAでは1 つのユニバーサル仕訳テーブルで総勘定元帳、管理会計、固定資産管理、および棚卸資産会計の項目に対応できるため、照合作業はなくなり、総勘定元帳を洞察を得るための情報源、意思決定道具として使えるようになります。
  • 拡張倉庫管理:SAP S/4HANAでは、拡張倉庫管理(SAP EWM)がインターフェース無しで使えるようになるため、MRP、資材物流、設備など全ての情報と同期が取れ、欠品のリスクも減り、高度な在庫最適化をサポートします。設備稼働率、スループット、および作業の安全性を向上させ、規制に準拠した、納期遵守率の高い受注オーダー処理を実現し、請求処理、物流業者の輸送倉庫管理、および倉庫業務自動化設備などへの連携を支援できるようになります。

購買業務を例に、ERP・基幹システムの概念が幅広く大きく様変わりするこちらのブログもSAP S/4HANAの価値を理解する上で大いに役にたつと思います。

お申込み方法 : こちらのリンクに、お客様の本番ERPの使用実績データ(ST03N)の取り出し方法と、お申し込み画面の解説があります(従来と変わっておりません)

注意事項 : 下記のように、Preferred Languageが聞かれますが、選択肢は英語だけのままですので、そのまま英語を選んでください。日本のお客様には全て日本語版が提供されます。
*日本語を選択肢としてない理由は、あまり沢山の言語化のリクエストに対応しきれないので、日本語版を隠しメニュー的に運用しているからです。

何かご質問ありましたら、SAPジャパン メンテナンス推進部 木下史朗( Shiroh.kinoshita@sap.com )までお気軽にご連絡ください。

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