PowerBuilder で開発した Oracle DB アプリケーションの SQL Anywhere への移行
SQL Anywhere は様々な開発ツール、言語に対応していますが、SQL Anywhere と PowerBuilder の関係は長く、特に海外では多くのお客様が PowerBuilder で開発するアプリケーションに SQL Anywhere を利用されています。
両製品の関係は、1993年にPowerBuilder 3 に SQL Anywhere の前身である Watcom SQL 3 がバンドルされたことに始まります。
その後、これをきっかけに、PowerBuilder の開発元である PowerSoft 社に Watcom 社が買収され、PowerSoft 社が Sybase 社に買収され、Sybase 社が SAP に買収され現在に至ります。
Oracle データベースのランニングコストを削減したいとお考えであれば、現在 TPC-C ベンチマークの価格性能比 No.1 の SQL Anywhere への移行を検討されてはいかがでしょうか。
PowerBuilder ユーザーのための SQL Anywhere テクニカル概要およびデータベース移行方法については、こちらの資料をご参照ください。
【参考】SQL Anywhere の歴史
年 | 内容 |
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1965年 | ウォータールー大学で最初にIBM 7040 用のWATFOR FORTRAN コンパイラを開発 |
1981年 | Watcom の設立 |
1988年 | Watcom Information Workbench の一部としてPACEBase SQL Database System をリリース。これは、DOS を使用するPC 上で動作し、ISQL、トランザクション処理、宣言参照整合性、CREATE TABLE 文、ALTER TABLE 文、内部ジョイン、SELECT リスト内のサブクエリ、複数のユーザID、リカバリ用の個別のロールバック・ファイルを備えていた。これは「バージョン1」で、バージョン2 はリリースされなかった |
1992年 | Watcom SQL 3 の市販。Watcom SQL 3 は、ローレベル・ロック、個別のトランザクション・ログ、複数テーブルの更新を備えるマルチユーザ・サーバであった。以降のバージョンでは、Windows 3 のサポート、ODBC ドライバ、外部ジョイン、DEFAULT 値、CHECK 制約、TIME 型、DATE 型、LONG 型、オンライン・バックアップが追加された |
1993年 | Powersoft がWatcom SQL 3.2 をPowerBuilder 3 にバンドル |
1994年 | Powersoft がWatcom を買収。 Watcom SQL 4 のリリース。ストアド・プロシージャ、トリガ、カスケード更新、カスケード削除、テンポラリ・テーブル、1 台のサーバにおける複数のデータベース、セルフチューニングのクエリ・オプティマイザ、TCP/IP サポートを備えていた |
1995年 | Sybase がPowersoft を買収 SQL Anywhere 5 のリリース。SQL Remote、SQL Central (後のSybase Central)、Transact SQL 構文、Sybase Replication Server のサポートを備えていた |
1996年 | SQL Anywhere 5.5 のリリース。InfoMaker、NetImpact Dynamo(後のPowerDynamo)、Sybase Central のプラグイン・アーキテクチャを含む製品にバンドルされてリリースされた |
1998年 | SQL Anywhere 6 のリリース。エンジン自体には「Adaptive Server Anywhere(ASA)」という名前が付けられ、製品バンドルには「SQL Anywhere Studio」」という名前が付けられた。製品バンドルにはSQL Modeler(後にPowerDesigner と呼ばれる)が含まれていた。SQL Anywhere 6 はデータベースにJava を導入したバージョンであり、この後のリリースでは、プロキシ・テーブル、Ultra Light 配備オプション、Mobile Link 同期、対話型デバッガが追加された |
2000年 | SQL Anywhere 7 のリリース。ASA データベースをMobile Link リモート・データベースとしてサポートし、Ultra Light の向上、OLEDB ドライバ、キャッシュの動的なサイズ変更の機能を備えていた。バージョン7 では、ISQL およびSybase Central のJava バージョンも導入された iAnywhere Solutions, Inc. をSybase の子会社として設立 |
2001年 | SQL Anywhere 8 のリリース。このバージョンでは数百もの強化が行われたが、その中心となるのはすべてクエリ・エンジンに関するものであった。パフォーマンスを向上させ、今後の強化をサポートするために、クエリ・エンジンが完全に作り直された |
2003年 | アイエニウェア・ソリューションズ(株)設立 SQL Anywhere 9 のリリース。パフォーマンスの向上、インデックス・コンサルタント、OLA のサポート、XML のサポート、64 ビット・プロセッサのサポートに加えて、再帰UNION や、FROM 句内でのストアド・プロシージャ・コールを含む多くの新しいSQL 機能など、数百もの強化が成された (以上、翔泳社『SQL Anywhere Studio 9 デベロッパーズガイド』(廃版)より引用。書籍のPDF版はこちらより無料でダウンロード可能です。) |
2006年 | SQL Anywhere 10 のリリース。エンジン名称をSQL Anywhereに再度変更。より大規模向けにアーキテクチャを変更し、高可用性、イントラクエリパラレリズム、マテリアライズドビューなどを実装 |
2010年 | SAPがSybaseを買収。 SQL Anywhere 12 のリリース。空間データ、読み込み専用スケールアウトのサポートなどを追加 |
2013年 | SAPジャパン(株)へのサイベース(株)/アイエニウェア・ソリューションズ(株)の統合 SQL Anywhere 16 のリリース |
2015年 | SQL Anywhere 17 のリリース |
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SAP SQL Anywhere に関する詳細情報は、SAP SQL Anywhere Communityページ<英語> を参照してください。
上記のコミュニティーに掲載されている技術情報は、順次SQL Anywhere 日本語コミュニティ
に掲載しています。
SQL Anywhere に関してはまずはこちらをご参照ください。無期限でご利用いただける無償の Developers Edition もこちらからダウンロードが可能です。
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