Skip to Content

SAP HANAプラットフォーム エバンジェリストの松舘です。

 

SAP HANAは半年に一度、最新のテクノロジーイノベーションをお届けすべく、サポートパッケージスタック(SPS)を提供しています。

SPS12リリースにあたり、新機能についてご紹介していきます。

 

SAP HANAプラットフォームは、デジタル時代の競争に勝ち抜いていこうとしている企業のデジタル変革を強固に支えるプラットフォームとして、

SPS12では、「ITのシンプル化」「インサイトの獲得」「イノベーションの実現」の3つのテーマを継続して機能を強化しています。

 

 

/wp-content/uploads/2016/05/277946_l_srgb_s_gl_949544.jpg

 

リリースストラテジーの変更

 

アプリケーション/ソリューションを変更や頻繁なアップグレードなしに長期間運用したいというお客様のご要望にお応えし新しいリリース方針を発表いたします。

 

SAP HANA環境を最大3年間運用を継続もしくは、
最新のテクノロジイノベーションを年に2回の頻度
でアップグレードするか選択肢を提供

図1.png

従来までは、年2回のSPSによる新機能の提供に加え、安定リリースである Datacenter Service Point (DSP)、最新-1SPに対する、Maintenance Revisionの出荷を行っています。

SPS11までのメンテナンスリビジョン出荷スケジュールに変更はありません。

 

したがって、これを機会に、長期運用可能SPSとなるSPS12へのアップグレードを推奨します。

 

 

ミッションクリティカルシステムのための強固な基盤SPS12の主要なイノベーション

 

運用管理の強化

 

SAP HANA Capture and Replayにより、ワークロード状態を保存し、再生およびシミュレーション・ステートメントの実行時間の比較が可能になりました。利用例として考えられるのは、リビジョンアップグレード時に、事前に影響を把握するためにリビジョンをアップグレードした検証機でシミュレーションを実行しパフォーマンス変化の検証等が可能になります。

また、プロアクティブにパフォーマンスの低下を防止するため、SAP HANA Workload Analyzerにより、基本的なワークロード情報をリアルタイムおよび履歴を分析し運用上の洞察を提供します。

 

図2.png

マルチテナントデータベースの強化

 

マルチテナント機能を更に強化し、以下の新機能を提供します。

  • テナントDBの移動・コピーをニアゼロダウンタイムで実施
  • シングルDBからMDCへの変換のシンプル化
  • テナントDBの運用モニタリングの拡張
  • ガバナンス強化のためのテナント横断監査ログ

 

ワークロード管理

 

予測可能なパフォーマンスとSLAのバランスを保つプラットフォームリソースの効率的な管理を行うため、以下の新機能を提供します。

  • MDC テナントDB間の横断クエリの機能拡張
  • スケジューリング/テスト目的のワークロードクラスの管理ツールの操作性向上
  • SAP HANA cockpitにおけるワークロード管理のシンプル化

 

最良のパフォーマンスを得るためにワークロードクラスの切り替えを即座に行い制約条件を変更が可能になりました。

 

 

HA/DR機能の向上によるビジネス継続性の強化

 

SAP S/4HANAの基盤としてミッションクリティカルシステムのプラットフォームとして利用されることの多いSAP HANAプラットフォームは、ビジネス継続性をより高めSLA要求に応えるため高可用性機能の拡張を行いました。

 

  • リプリケーションレイヤ間の同期オプションの追加
  • バックアップスナップショット読込の最適化
  • SAP HANA cockpitにおける管理/モニタリングのシンプル化
  • ストリーミングデータのリプリケーション対応

 

SAP HANAプラットフォームのシステムリプリケーションについては、以下のブログで詳しく紹介されています。

 

SAP HANA 運用管理の基礎(3) システムレプリケーション

 

データセンター対応とオープンプラットフォーム

 

SAP HANAプラットフォームは継続的に、インフラストラクチャ選択肢の提供、オープンスタンダードへの準拠、インフラコスト削減のためのプラットフォームと仮想環境のサポートを行っています。SPS12では、AWSの新しいX1インスタンス(最大2TB)をOLTP/OLAPシナリオでサポートします。同様にMicrosoft Azureでも、488 GBまでのインスタンスでOLAPシナリオをサポートします。仮想環境については、VMware vSphere 6.0の本番稼働環境での利用を新たにサポートし、128 vCPU, 4TBまでのインスタンスでの利用が可能になりました。また、FusionSphere 5.1 をサポートします(制限出荷)。

 

オープンソース製品/Hadoopとの連携強化

SAP HANAプラットフォームは、継続的にオープンソース製品との統合を進めており、Apache Spark コネクターを更に強化しています。SAP HANA Voraのテーブルに対して、Spark Connector経由での参照が可能です。

SAP HANA Voraは、先日1.2Hadoop連携SAP HANA Vora 最新版1.2のリリースしましたが、管理画面をAmbariと統合するなど、ユーザビリティの強化を行っています。

Smart Data Streaming機能では、SPS12では新たに、Apach Kafkaと連携し、メッセージの配信購読が可能になりました。

 

 

SAP HANAスマートデータインテグレーション

 

SAP HANAプラットフォームのETL機能である、スマートデータインテグレーション(SDI)では、新たなデータソースに対応するとともに、昨今のデータ・セキュリティへの関心の高まりに応え、データマスキング機能を提供します。

 

  • 新たなデータソースアダプターの拡張 (Google+, Informix, E-mail .pst)
  • データガバナンス要求に応えるデータマスク機能
  • セマンティックサーチの拡張によるリッチな検索情報の提供

 

SAP HANAスマートデータアクセス

 

スマートデータアクセス機能により、他のデータソースのデータを抽出することなく、仮想的にデータアクセスを行い、透過的なデータ連携を可能にします。SPS12では、SAP HANA間接続でのKerberosによるシングルサインオンサポートを提供します。

 

グラフ・地理空間情報といった高度な予測分析機能の強化

SPS9で制限出荷の開始されたグラフデータベース機能を一般出荷します。グラフデータは、分析データから、未知の関係性やルールやパターンを導きます。グラフデータの関係性を理解するため、ビジュアルエディターを提供します。

 

 

地理空間処理機能の強化しました。特定のエリア内でパターンを抽出する地理空間データ分析のカスタム関数の構築機能、ESRIをはじめとするオープンプロバイダーとの接続性の提供をします。

 

Webアプリケーション・サーバーにオープンソースを採用

 

SPS11から限定的に出荷したSAP HANA XS, Advanced Model が一般出荷となります。JavaScript、Java、C++といった代表的な開発ランタイムをサポートするほか、Cloud Foundryをベースにしているため、ビルドパックを今後追加してランタイムのラインナップを拡充していきます。

 

詳細については、デジタル変革を支援する統合アプリケーションプラットフォームSAP HANAの最新版 SPS11 | SAPジャパン ブログ でご確認ください。

 

モデリングツールの強化

Web IDE for SAP HANAが拡張され、SAP HANA Core Data Servicesオブジェクトの開発が可能になりました。SPS11から、情報ビューにおいて、計算ビューへ一本化がなれましたが、Web IDE for SAP HANAでは、計算ビューのみがサポートされています。

 

 

以上、網羅的にSPS12の新機能をご紹介してまいりました。

To report this post you need to login first.

Be the first to leave a comment

You must be Logged on to comment or reply to a post.

Leave a Reply