Landscape Analysis Utility (LAU) for Afaria
目的
このページでは、Landscape Analysis Utility (LAU) for Afaria の紹介します。
LAU はサポートエンジニア、コンサルタント、モビリティプロダクトの管理者によって使用されるJavaベースのツールです。お客様環境の製品の状況、製品のレポーティングプロセスと設定のランドスケープをシンプルにし、原因追究に役立つようにデザインされています。
概要
サポートエンジニアが新規インシデントを受け取った際、お客様環境に製品がどのようにインストールされているかが必要になります。
この情報を得るためにはかなりの時間が必要となり一般的に数回やり取りがインシデント上で行われます。
また、整理されていない情報と重要な情報が含まれていないことによってやり取りが長引く傾向にあります。
お客様は、環境情報の体系化と分析を行うための便利なツールを必要としています。
LAU は単独のアプリケーションです。複数のサーバから情報を集めて確認することができます。
その内容には、設定やレジストリ、ログを含み、お客様はその情報をサポートエンジニアに送付することによって素早く対応を進めることができます。
システム要件
What | Where | Why |
---|---|---|
OS : Windows |
サーバ、クライアント |
LAU は現在 Windows OSのみサポート(Linux \ Mac は将来サポート) |
JRE 1.7 or higher | クライアント | LAU はJava アプリケーションです |
Afaria SP7 or higher | サーバ | 古いAfaria バージョンはサポートに確認してください。 |
Chrome 42 or IE10 以上のブラウザ | クライアント | いくつかのレポート機能はChrome か IE を必要とします。 |
SAP Host Agent | それぞれのサーバ | SAP Host Agent がメトリックスや設定情報を収集します。 |
SAP Host Agent
SAP Host Agent はサーバOS上でサービスとして動作しします。サーバノードとLAU の間のセキュアな通信チャネルを提供します。サーバOSへのパフォーマンス影響は軽微なものです。
- 既にサーバノードにSolution Manager DiagnosticAgent 7.x が動作している環境では、DiagnosticAgent は SAP Host Agent に含んでいるのでインストールする必要はありません。
- もし SAP Host Agent をインストールされていないなら、この手順を完了させる必要があります。
- LAU を動作させているクライアント(ラップトップ)にSAP Host Agent は必要はありません。
SAP Host Agent のインストール方法
下記の手順はWindows OSを使用していると仮定しています。他のOSでも手順はほとんど同じです。
他のOSの場合は Installing SAP Host Agent Manually を参照してください。
- Software Download Center を開きます。
- 画面右上のSearch for Software” をクリックし、「SAP Host Agent」 と入力し検索します。
- SAP Host Agent 7.21 を選択し、サーバと同じOSのファイルをダウンロードします。
- Software Download Center に戻り、再度 “Search for Software” をクリックします。
- 「SAPCAR」と入力し検索し、「SAPCAR 7.21」をクリックします。SAP Host Agent をインストールする OSの選択を行い、最新の SAPCAR 7.21 をダウンロードします。
- ダウンロードしたファイルをサーバノードの一時フォルダにコピーします。
- コマンドプロンプトを管理者モードで起動します。その後 SAP Host Agent と SAPCAR をコピーした一時フォルダに移動します。
- 以下のコマンドを使用して SAPHOSTAGENT*.SAR を展開します。
SAPCAR*.exe -xvf SAPHOSTAGENT*.SAR - 以下のコマンドを使用して SAP Host Agent をインストールします。
saphostexec.exe -install
新規に登録登録される sapadm アカウント用にパスワードを設定します。※ パスワードは大文字、小文字と数字を含む必要があります。 - サービス一覧( Control panel -> Services) で インストールされた Host Agentが確認できます。
LAU には SSL が必須です。
下記の手順で、自己証明書を作成しHost Agent に設定を行います。ここでは、標準のサーバセキュリティ環境で利用されていると想定しています。詳しくは SSL Configuration for the SAP Host Agent を参照してください。 - SAP Host Agent をインストールしたマシンで、コマンドプロンプトを管理者モードで起動し、SAP Host Agent をインストールしたフォルダに移動します。
cd “%PROGRAMFILES%\SAP\hostctrl\exe” - sec フォルダを作成し、環境変数 SECUDIR に新しいフォルダを設定します。
mkdir sec
set SECUDIR=%PROGRAMFILES%\SAP\hostctrl\exe\sec - Server Personal Security Environment(PSE) を作成します。サーバ証明書のコモン・ネームはコンピュータ名とします。コマンド中の PASSWORD は SAP Host Agent インストール時に指定したパスワードに置き換えます。
sapgenpse get_pse -p SAPSSLS.pse -noreq -x PASSWORD “CN=%COMPUTERNAME%” - PSE ファイルが %PROGRAMFILES%\SAP\hostctrl\exe\sec に作成されたことを確認します。
- SAP Host Agent に Server PSE にアクセスすることを許可します。コマンド中の PASSWORD は SAP Host Agent インストール時に指定したパスワードに置き換えます。
sapgenpse seclogin -p SAPSSLS.pse -x PASSWORD -O sapadm - サーバ証明書を確認します。コマンド中の PASSWORD は SAP Host Agent インストール時に指定したパスワードに置き換えます。
sapgenpse get_my_name -p SAPSSLS.pse -x PASSWORD -v - SAP Host Agent を再起動します。
saphostexec.exe -restart - 下記のコマンドで、SAP Host Agent のリスナーポート(1129)を確認します。
netstat -o -n -a | findstr 0.0.0.0:1129 - SAP Host Agent のインストールとSSLの設定を各サーバノードで繰り返し実行します。
(ノート:Afaria Server と Provisioning Server が同じマシンにインストールされている場合は、SAP Host Agentはホストに1つ必要です)
LAU の初回実行
すべてのサーバノードにSAP Host Agent をインストールし、LAUを起動する準備が整いました。
LAUを起動させるマシン上に Java Runtime 1.7 以上をインストールしておきます。
- SAP Store から最新版のLAU をダウンロードします。 (トライアル版ですが無期限で使用できます)
- Zipファイルを展開します。
- operations.d フォルダを各サーバノード( SAP Host Agentをインストールしたホスト) の %PROGRAMFILES%\SAP\saphostctrl\exe 配下にコピーします。
- LAU を稼働させるマシンに戻ります
- Java Runtime を使ってLandscapeAnalysisUtility.jar を起動します。 LandscapeAnalysisUtility.jar をダブルクリックするか、下記のコマンドをコマンドプロンプトから実行します。
java -jar LandscapeAnalysisUtility.jar - ‘No’ をクリックし、設定をインポートしないで進めます。
- サポートエンジニアが連絡できるよう、適切なコンタクト情報等を入力します。
- “Next” をクリックします。
- “Add”をクリックします。
- サーバアドレス、サービスアカウント、サーバーのタイプ、ログの収集期間を入力し、”Save” をクリックします。
- 9-10 の手順を繰り返し実行しすべてのサーバの情報を追加します。
- “Collect Information” をクリックします。
- 情報が収集されるのを待ちます。サーバ数やログの量にもよりますが、情報を取り出すのに10~12分ほどかかります。
- 情報収集完了後、”Export” をクリックして再利用可能な設定ファイルをエクスポートします。 この中には、コンタクト情報、ログイン情報、ログ設定等が含まれます。設定ファイルをパスワードで暗号化する場合のパスワードはサービスアカウントと同じパスワードである必要はありません。
- 設定とエクスポートした後、”Save” をクリックして、収集されたアナリシスレポートを保存できます。このレポートファイルをサポートエンジニアに送るとトラブルシュートの助けとなります。 ”Report\index.html’ ファイルをブラウザから開いて見ることができます。
- “Finish” をクリックすると終了します。