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Author's profile photo Tetsuya Kawahara

S-User IDとSCN User IDについて

転職などで会社が変わるときのSAPアカウント関連の引き継ぎについて調べたので簡単に整理しておきます。

SAP Support Portalへのログイン、SAP認定資格者情報などにはS-User ID(えすゆーざー)を使います。

SAP Community Network(SCN)へのログインもそのままS-User IDを使っているのではないでしょうか。

S-User IDでSCNにログインしていると、プロファイルで確認しても確かにSCN User ID=S-User IDになっています。

/wp-content/uploads/2016/02/scn000_887306.jpeg

実はこのS-User IDが会社を変わる場合の曲者になってきます。

S-User IDは会社、もっというと保有SAPライセンスの単位であるカスタマー番号に紐付いており、

以下にあるように他のカスタマー番号に移管することができません。

SMP001.jpeg

転職の場合はもちろん、同じ企業グループ内の異動であっても、もしライセンス契約が異なっている場合は

カスタマー番号が異なるためS-User IDは引き継ぐことができず、新しいカスタマー番号配下で新たに取り直す必要があります。

ここで問題になってくるのは、上述の通りSCNにS-User IDでログインしている場合、SCN User IDも引き継ぐことができず、

新たに取り直したS-User IDを使う必要があり、またこれまでのブログやコメント、ポイントなどを移管することができない点です。

以下のドキュメントにも複数アカウント情報をマージできないと記載があります。

Support FAQ for User IDs and Passwords

会社を辞めた社員のS-User IDについてはセキュリティ上、普通は削除処理がされると思います。

そのため、個人としてコミュニティ参加していたにも関わらず、これまでの実績が無になるという悲しい事態が…

一応S-User IDが削除されたとしても、SCNに新規ログインができなくなるだけで、ブログなどは削除されないようです。

これを回避するために、S-User IDでログインするのではなく、独立したSCN User IDを取得することをお勧めします。

SCNのトップページからJoin Usをクリックし、必要情報を入力して登録するだけです。

/wp-content/uploads/2016/02/scn001_887307.jpeg

これでP-User IDが作成できます。PはPublicのPのようです。以下ドキュメントも参照してください。

How to create a Public User (P-user) on SCN

/wp-content/uploads/2016/02/scn002_887308.jpeg

なお、SAP認定資格の移管については、資格を取得したときに発行されたS-User IDが記載された認定証をスキャンし、

新しいS-User ID情報とともに添付してSAPジャパンのエデュケーション担当に移管の依頼をすれば対応してくれます。

Training and Certification Shop の下部にある問合せ先education.japan.ssc@sap.comにメールで大丈夫でした。

というわけで、察しがつくと思いますが少し前に転職したため、このIDでのブログはこれが最後となります。

新しくP-User IDを取得したので、今後は書くとしてもTetsuya Kawahara’s Blog になる予定です。

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      1 Comment
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      Former Member

      私も転職したので大変参考になりました!ありがとうございます