AWS上でRHEL for HANAが利用可能に
7月1日付でレッドハット社より以下のプレスリリースが出ています。
実は6月11日から提供済みだったようですが、RHEL for SAP HANAがAWS上で利用可能になりました。
AWS上のHANAはこれまではSLESのみだったので、選択肢が広がりましたし、
なにより日本でシェアの高いRHELを待ち望んでいた顧客も多いのではないでしょうか。
利用方法はAWSの「SAP HANA Quick Start」を参照します。
基本的にはAWS CloudFormationの「テンプレート」でセットアップ用のRDPインスタンスとNATインスタンスを構築し、
RDPインスタンス内にあらかじめ用意されたPowerShellスクリプトを実行していくつかの選択肢を入力するだけです。
あとは自動で構築処理が走り、数十分(シングルノードで25分、マルチノードで35分から1時間)でHANAが利用可能になります。
なお、RHEL for HANAを利用したい場合はPowerShellスクリプトを実行する前に
「AWS Marketplace」からあらかじめAMIをサブスクライブ(利用許諾への同意)しておく必要があります。
CloudFormationでHANAまで自動展開する場合はManual LaunchからAccept Terms(利用許諾への同意)をクリックします。
自分でHANAをインストールしたい場合は1-Click LaunchでEC2インスタンスを展開します。
なお、現時点ではバージョンはRHEL 6.6が、選択可能インスタンスはc3.8xlarge(60GBメモリー)、
r3.2xlarge(61GBメモリー)、r3.4xlarge(122GBメモリー)、r3.8xlarge(244GBメモリー)であることが分かります。
リージョンもUSなど海外だけでなく、Asia Pacific(Tokyo)も用意されていますね。
ちなみに、ここに表示されている費用はRHEL for HANAのOS利用に関するEC2インスタンス分だけなので、
実際にはHANAが使うデータファイル用などのGeneral Purpose(SSD)のストレージ分の費用も追加で必要だと思います。