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Social Sabbatical プロジェクトもあっという間に3週間が過ぎ、残り1週間となりました。

最後の週は提案をまとめるので、チームで作業分担してスピードアップという流れです。

メンバーの他の2人は英語ネイティブなので、ドキュメント作成はお願いして、私はシステムまわりと指標を担当しています。

NPO/NGO が使うシステム:

色々ヒアリング調査ましたが、やっぱり Salesforce を使っている例が多いです。10人までは無料、ソーシャル・エンタープライズ業界内での利用ユーザが多いので色々情報交換できるし、人材を見つけやすいというのがポイントです。ほとんどのインキュベーターベンチャーは2人で立ち上げ、軌道に乗っても10人のスタッフで運営しています。なので、10人の無料枠で運用できるというのはベストマッチです。FormStack でデータを集めて、Salesforce のレポートと、ダッシュボードを使うというのがベストプラクティスです。

Salesforce にはNPO 向けの Foundation プログラムがあり、コミュニティが立ち上がって、パートナーがNPO向けのテンプレートを提供しています。こういうコミュニティ形成は非常に有効であると感じています。

SAP にも Technology donation プログラムがあり、 SAP Lumira を提供しています。Personal Edition は無料で使えるのですが、活躍するのは最後のダッシュボードの用途になります。Excel で十分と言われればそれで終わってしまいますが、インタラクティブに見せたい場合は使えるツールです。 Impact Dashboard | Endeavor Global はLumira を使っています。

資金適用領域:

チャレンジは、資金提供者の多くが、システム構築費用はカバーしないという点です。

社会的問題を解決するために、その活動資金とスタッフの給料はカバーされるが、システム投資はだめという場合がほとんどです。さらに希望する活動セクターの範囲があります。ある団体は女性支援のNPOだけに資金提供するとか、水の供給活動で低所得層をサポートするとか、農業に関連したセクターだけとかの、フォーカス領域があります。

ちなみに SAP にも資金提供プログラムがあって、12-24才までの起業家の卵がターゲットで、Education にフォーカスしています。

インパクト指標の定義:

メインの提案はインパクト指標の提案になりますが、この領域には専門のコンサルティング会社、リサーチ会社、標準化団体が既に存在しています。

私がリサーチしたのは IRIS という標準化指標で提案スコープは、女性サポートと低所得サポートです。

資金提供者には、6ヶ月毎にレポートしなければいけないので、この半年で、6000人の低所得者層にサービス提供しましたとか、ベンチャーの社員の70%が女性社員ですとか、お金に関わる以外のソーシャル・インパクトをレポートしなければいけず、その裏付けも求められます。

最初の難題は、どのラインで低所得の線を引くかという点です。世界的には1日1人 2.5 USD 所得の人というのがありますが、個人なのか、家族の収入で判断するのかとか、地域の違いはどうバランスとるのかという悩ましい問題があります。基準があいまいだと、レポート数値の信憑性がなくなります。

PPI という団体があって、考え方のガイドラインと計算式が提供されていますが、最終的な金額は明示されていません。

冷蔵庫をもっているとか、10の質問に答えて、ある程度のスコアを出して、その地域の係数をかけて算出するというような手法です。

色々リサーチして 1.78 USD あたりがインドで使われているみたいなのですが、各団体でばらばらの定義を使っているのが実態です。

まだまだ、リサーチは続きます。。。