SAP on Oracle 12cのサポート状況
2015年2月5日付でSAP on Oracle Development Updateに更新が入っています。
この資料の21ページにご注目ください。
SAPサポート開始予定日に「2015年3月31日」と明確な日付が追記されました。
サポート対象はOracle Database 12.1.0.2で、SAP NetWeaver 7.xを基盤としたシステムになります。
この時点で12cのいくつかの新機能もサポートが予定されています(22、23ページ)。
例えば、Exadata上のACFS(共有ファイルシステム)で/sapmntが使えるようになったり、
RMANバックアップ/リストアがクロスプラットフォームに対応したり、Active Data Guard Far Syncといった
災害対策ソリューションなど、気になる機能が多いです。
なお、12cで最も期待の大きいマルチテナントとインメモリーは初期認定から遅れてのサポートとなるようです。
***2015年3月9日追記***
3月5日付で以下のSAPノートが公開されました。より詳細な情報が載っています。
主な内容は以下です。
- DBアップグレードは3月31日~
- 新規インストール/システムコピーは5月~(SWPMの次期バージョンリリースに合わせてと推測)
- 12c上でのSAPアップグレード/EHP適用は5月~(SUMの次期バージョンリリースに合わせてと推測)
- インメモリーは2015/2Q末=7月~
- マルチテナントは2015年終わりから2016年にかけて
****************************
Oracle 12cのSAP認定時期が見えてきましたが、11gのサポート終了も意識する必要があります。
12cの認定を前にして実は11gの標準サポートが2015年2月1日で切れています。
SAPユーザーは追加費用なしで1年間の拡張サポートが自動で適用されている状態で、
2016年1月31日までは現状のままでサポートが受けられる予定ですが、
それ以降でパッチを入手したいなどサポートを受ける必要がある場合は有償の拡張サポート契約を結ぶ必要があります。
拡張サポート自体の期限は2018年1月末までです。
また、基本的に対象は11.2.0.4となっており、11.2.0.3は2015年8月が最後のSAPバンドルパッチ提供になるなど、
細かい部分でも注意が必要です。詳細は以下SAPノートをご参照ください。