HOW TO: BI 4.0 にアップグレードする方法
- この文書は以下の SCN 文書により翻訳されたものです。
http://wiki.scn.sap.com/wiki/display/BOBJ/How+to+Upgrade+to+BI4.0#HowtoUpgradetoBI4.0-Notes
BI Upgrade Series
このページは、sap.com/upgradebi の一部となる…
この文書について
この文書では、SAP Business Intelligence 4.0 にアップグレードする方法に関する情報と手順について説明します。これは、ヘルプポータルにある Upgrade Guide に含まれています。
製品バージョン:
- BusinessObjectsEnterprise XI 3.1 SP2
- LifeCycleManager XI3.1 SP2
目次
全般のアップグレードプロセス
BI 4.0 にアップグレードするには、主に四つの手順がある:
- アップグレードの準備
- BI platform をインストールする
- アップグレードマネジメントツールを使用する
- BI platform を設定する
1. アップグレードの準備
BI 4.0 にアップグレードする前に、既存のデプロイメントと新規デプロイメントにて、いくつかのタスクを実行する必要があります。
既存のデプロイメントを設定
- 必要なコンテンツのみをアップグレードすることを確保するため、インベントリ及びクリーンアップを実行します。
- リポジトリ診断ツールで、ファイルリポジトリと CMS リポジトリの間の不整合を検出します。 *ファイルリポジトリと CMS リポジトリの間に、不整合が存在する場合、アップグレードマネジメントツールが正常に動作できません。
- アップグレードマネジメントツールでアップグレードできないコンテンツ、及び、これらのコンテンツをアップグレードするための必要なプロセスを識別します。 *アップグレードマネジメントツールを実行する前に、Voyager Wokspaces、又は、Desktop Intelligence ドキュメントのようなコンテンツを手動的に調整する必要があります。
- システムデータベース、及び、Input/Output ファイルリポジトリが含まれている既存のリポジトリをバックアップします。
- 既存デプロイメントにあるカスタム Web アプリケーション、HTML ページ、及び、スクリプトをバックアップします。
計画の BI 4.0 デプロイメントを設定する
- ミドルウェアと ODBC 接続を設定します。
- BI 4.0 をインストールするマシンがデプロイメントのシステム用件を満たしていることを確認します。
システム用件に関する情報が Platform Availability Matrix (PAM) に記載されており、以下のリンクに辿り付くと、入手できます。
http://service.sap.com/support -> Help and Support -> SAP BusinessObjects Support -> Documentation -> Supported Platform s/PARs -> SAP BusinessObjects BI 4.0
注記
- リポジトリ診断ツールに関する情報が以下のリンクに記載されている:http://wiki.sdn.sap.com/wiki/display/BOBJ/How+to+use+Repository+Diagnostic+Tool
- 以下の文書には、アップグレードを実施する前に了解して置くべき事項の概要について記載されている:http://wiki.sdn.sap.com/wiki/display/BOBJ/All+you+need+to+know+before+upgrading+to+BI4.0
2. BI platform 4.0 をインストールする
BI 製品がインストールされていないサーバー筐体にてBI Platform 4.0 をインストールすることができます。既存のデプロイメント(サーバー筐体には、既に BOE XI 3.1 がインストールされている)と並行してサイドバイサイドインストールすることもできます。但し、In-place アップグレードすることが出来ません。
BI 製品がインストールされていないサーバー筐体にて BI Platform 4.0 をインストールする
*BI 製品がインストールされていないサーバー筐体にて BI Platform 4.0 をインストールすることが推奨するオプションとなります。
手順:
- BI 製品がインストールされていないサーバー筐体にBI 4.0 をインストールする
- アップグレードマネジメントでコンテンツをアップグレードする
- XIR3.x、又は、XIR2SP2 を廃止する
既存のデプロイメントと並行してサイドバイサイドインストールする
*既存のデプロイメントと並行してサイドバイサイドインストールする方法が可能ですが、推奨しません。既存のサーバー筐体が BI4.0 をインストールするための全部の用件を満たしている場合、BI 4.0 が BOE XI 3.1、 又は、BOE XIR2 SP2 と同一のサーバー筐体にインストールできます。
手順:
- XI3.x、又は、 XIR2 が既に存在しているサーバー筐体にて BI 4.0 をインストールします。 *バージョンが異なる 2 つの BI 製品が同一サーバー筐体に共存しているため、一意のCentral Management Server (CMS) クラスタを確保する必要がございます。
- BI 4.0 に対して一意の Central Management Server (CMS) ポート番号 (6400 以外) を指定し、デプロイメント間で競合が発生しないようにします。
- アップグレードマネジメントツールを使用して、コンテンツをアップグレードします。
- BI 4.0 をインストールした後、XI 3.x、又は、XIR2 SP2 をアンインストールします。
3. アップグレードマネジメントツールを使用する
新バージョンの BI 4.0 のインストールが完了したら、アップグレードマネジメントツールを使用できるように準備しておきます。アップグレードマネジメントツールがBI 4.0 から開発された新しいツールで、XI 3.x、又は、XIR2 SP2 環境にあるコンテンツとシステムデータをエクスポートし、最新バージョンにアップグレードできます。準備が完了したら、アップグレードマネジメントツールを実行できます。
アップグレードマネジメントツールを準備する
XI3.x、XIR2SP2 環境にて以下のタスクを実行する:
- Central Management Server (CMS) 及び File Repository Server (FRS) 以外のソースデプロイメント上の全てのサーバーを停止します。
BI4.0 環境にて以下のタスクを実行する:
- アップグレードマネジメントツールを使用して、既存の認証情報を持つサードパーティユーザをエクスポートするには、以下のガイドラインに従ってください。
●出力先デプロイメントで正しい認証プラグインを設定して有効化します。
●ソースデプロイメントのグループが出力先デプロイメントにマップされていることを確認します。
●サードパーティユーザの管理認証情報が、ソースと出力先のデプロイメントで同じであることを確認します。アップグレードが完了したら、セントラル管理コンソールを使用して手動で認証プラグインをアップデートする必要があります。サードパーティユーザと認証プラグインの詳細については、SAP Business Objects Business Intelligence プラットフォーム管理者ガイドの「“認証”」に関する章を参照してください。
- CMS、FRS、Report Application Server (Crystal Reports ドキュメントを更新する計画がある場合)、Analysis Server (Voyager ドキュメントを更新する計画がある場合) 以外の、出力先デプロイメント上のすべてのサーバ (すべての Job Server を含む) を停止します。
アップグレードマネジメントツールをどこから実行する
アップグレードマネジメントツールを実行する前に、次のガイドラインを参照してください。
- アップグレードマネジメントツールが、GUI インターフェースとして Windows OS に存在し、コマンドラインという形で、Unix/Linux OS に存在しています。
- Windows OS にて、GUI インターフェースのアップグレードマネジメントツールを実行する場合、完全アップグレードとインクリメントアップグレードという二つのオプションが選択できます。
- Unix/Linux OS にて、コマンドラインのアップグレードマネジメントツールを実行する場合、完全アップグレードしか選択できません。
- アップグレードマネジメントツールを実行するマシンに、アップグレードするオブジェクトタイプに対応する SAP BusinessObjects Business Intelligence プラットフォームの機能が備わっていることを確認します。(マシンにインストールされていない機能がある場合、対応するオブジェクトタイプはアップグレードされません。)
- BI 4.0 がインストールされているサーバーにアップグレードマネジメントツールをインストールします。
- 64 bit のOS が必要となります。
- アップグレードマネジメントツールがソースから読み取り、ローカルハードディスクに保存し、出力先システムに書き込みます。
- OS’s Temp directory が少なくとも 10GB のフリーディスク容量が必要となります。 (「TEMP」のディスク容量が不足してはいけない!)
- コマンドラインのアップグレードマネジメントツールを使用する際に、JavaHeap の設定で RAM を出来るだけ多く使うようになり、アップグレード時間を短縮します。
完全アップグレード vs インクリメンタルアップグレード
完全アップグレードでは、全ての Business Intelligence コンテンツをソースデプロイメントから出力先デプロイメントにアップグレードされます。完全アップグレードが、BusinessObjects Enterprise XI 環境の Central Configuration Manager (CCM) にあるアップグレード機能を置き換えます。
インクリメンタルアップグレードは、特定のオブジェクトをソースデプロイメントから出力先デプロイメントにアップグレードされます。インクリメンタルアップグレードは、旧バージョン製品にある Import Wizard の一部の機能を置き換えます。
完全アップグレード | インクリメンタルアップグレード |
全てのコンテンツを一回でアップグレード |
コンテンツを段階的にアップグレード |
1 つの システムのみメンティン |
2 つのシステムをメンティン |
システム全体をロックダウン |
Department フォルダのみをロックダウン |
問題が発生したら、システム全体に 影響を与える可能性がある |
問題が発生したら、Department フォルダ のみをに影響を与える |
長いダウンタイム |
短いダウンタイム |
アップグレードマネジメントツールを実行する
アップグレードマネジメントツールを実行すると、BI コンテンツが新しい BI 4.0 システムに移行・アップグレートされます。しかしながら、あるコンテンツをアップすれードするには、手動的なアクションを実施する必要があります。
アップグレードできる BI コンテンツ
- セキュリティ、アクセスレベル、ユーザー / グループ、カレンダー、イベント
- フォルダ、カテゴリ、個人フォルダ、リポジトリオブジェクト
- Web Intelligence、Crystal Reports、QaaWS
- ユニバース (unv)、接続、スケジュールジョブ、インスタンス
- リモート接続、レプリケーションジョブ
- Mobile Subscriptions、オフラインドドキュメント
手動的なアクションを実施する必要のある BI コンテンツ
BI コンテンツ | How to upgrade? |
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Universes |
ユニバース Designer で作成されたユニバース (UNV) をアップグレード ユニバース (UNV) を UNX(BI 4.0 のインフォメーションデザインツール Relational ユニバースが変換できますが、OLAP ユニバースが変換 Relational ユニバースの変換方法 (UNV to UNX) について、詳細な http://wiki.sdn.sap.com/wiki/display/BOBJ/Conversion+of+ |
Crystal Reports |
アップグレードマネジメントツールで Crystal Reports を SAP Crystal SAP Crystal Reports 2011 を SAP Crystal Reports for Enterprise 2つのバージョンのCrystal Reports に関する詳細な情報は、以下 http://wiki.sdn.sap.com/wiki/display/BOBJ/From+Crystal+ |
Voyager Workspace |
アップグレードマネジメントツールで Voyager workspaces を
|
Xcelsius |
Xcelsius ダッシュボードをアップグレードマネジメントツールでアップグレード ダッシュボードをアップグレード時の考慮事項:
|
QaaWS |
アップグレードマネジメントツールで QaaWS と UNV を移行します。 QaaWS は、UNX Universe をサポートしませんので、UNV ユニバース |
OpenDocument |
新バージョンの製品にて、OpenDocument URL が変更されましたので、 以下のように OpenDocument URLs を変更するか: http://<server>:<port>/BOE/OpenDocument/opendoc/ <platformSpecific>?iDocID=<docID>… Web Server を Redirect できるように設定するか: XI3.x から BI4.0 にアップグレード: Redirect: ../OpenDocument/opendoc/openDocument.jsp To: ../BOE/OpenDocument/opendoc/openDocument.jspOpenDocument ◾XIR2 から BI4.0 に移行: Redirect: ../businessobjects/enterprise115/desktoplaunch/opendoc/ openDocument.jsp To: ../BOE/OpenDocument/opendoc/openDocument.jspOpenDocument |
アップグレードできない BI コンテンツ
コンテンツ |
アップグレードできませんので、次のアクションプランは何? |
Desktop Intelligence |
Desktop Intelligence が既に End of Life になり、且つ、BI 4.0 にて Desktop Intelligence ドキュメントが動作しませんので、アップグレードマネジメントツールで、Desktop Intelligence ドキュメントがアップグレードできません。 既存の XI 3.x 環境にある レポート変換ツールで、Desktop Intelligence ドキュメントを Web Intelligence ドキュメントに変換してから、アップグレードマネジメントツールでアップグレードします。 又は、既存の XI 3.x 環境にある Desktop Intelligence ドキュメントを BI 4.0 Conversion Tool で変換してから、BI 4.0 環境に公開します。詳細な情報については、以下のドキュメントをご参照ください。 Desktop Intelligence End of Life and Conversion from Desktop Intelligence to Web Intelligence http://www.sdn.sap.com/irj/scn/index?rid=/library/uuid/30aa95e6-62eb-2d10-d495-b7970d93f40e Desktop Intelligence detailed conversion guide, feature by feature : http://wiki.sdn.sap.com/wiki/x/1gjACg http://wiki.sdn.sap.com/wiki/x/HhtKDQ |
Audit データベース |
Audit データベースには新しいスキーマがありますので、既存の Audit データベースをアップグレードできます。既存の歴史プロセスが維持でき、BI 4.0 にて新しいデータベースも開始できます。 異なるバージョンのデータベースからレポートを作成するには、インフォメーションデザインナーでマルチソースのユニバースを作成する必要があります。 |
Subversion repository |
XI 3.x のライフサイクルマネジメント(LCM)コンソールにある バージョンマネジメント機能を使用する場合、リポジトリが外部のものですので、Subversion repository にあるコンテンツが、アップグレードマネジメントツールでアップグレードできません。
XI 3.x では、Subversion のバージョンが v1.4x であり、一方、BI 4.0 では、Subversion のバージョンが v1.4x です。従いまして、Subversion repository をエクスポート、インポート、及び、アップグレードするには、Subversion コマンドを使用する必要があります。
d. 取得した dumprepo ファイルを 4.x マシンにコピーする 2. BI4.0 にインポートする
3. BI4.0 にて、Subversion repository を Subversion v1.6.x” にアップグレードする
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LCM ジョブ |
BI 4.x アップグレードガイドより、コンテンツがバージョン依存ですので、XI 3.x のライフサイクルマネジメント(LCM)ジョブが BI 4.0 にアップグレードできません。
デフォルトでは、LCM オブジェクトの移行は不可能です。 しかしながら、アップグレードマネジメントツールに以下のオプションを追加することにより、 InfoObjects には履歴を保持できます。 -Dumt.systemVar.omitLCMObjects=false |
4. BI platform 4.0 を設定する
- サードパーティグループ、認証が設定された場合: CMC で Windows AD を設定し、「更新」ボタンをクリックします。SAP 認証の場合、「更新」ボタンと「Update Aliases」をクリックします。
- 既存の製品に対して、権限を新規指定/設定します。
- 新しい製品(WRC、IDT、Promotion Management 等)に対して、権限を設定します。
- XIR2SP2 からアップグレードする場合、ルートフォルダに対して、権限を設定する必要があります。
- アップグレードマネジメントツールでアップグレードできないドキュメントに対して、必須のアップデートを実施します。