SAP Screen PersonasのインストールからSAP Screen Personasの接続設定まで行いました。
最後にPersonasへのアクセスの仕方と利用方法について簡単に紹介したいと思います。
詳細はUsers Guideを参照してください。Users GuideだけはなぜかSlideShareに上がっています...
PersonasはSilverlight版もブラウザから利用するのですが、URLを知るには、トランザクションコードSICFで
サービス「/sap/bc/bsp/persos/mainapp」を右クリックし、「テストサービス」を実行するのが手っ取り早いです。
URLを直打ちするならエイリアスとしてサービス名が付与されたものになり、例えば以下のようになります。
http://<server.domain>:<port>/sap/bc/bsp/persos/mainapp/index.html
ちなみに上記URLに「#Systems」を付与すると以下のようにシステム選択画面を表示できます。
接続設定で定義したPersonasのシステムが表示されていることが分かります。
http://<server.domain>:<port>/sap/bc/bsp/persos/mainapp/index.html#Systems
他にパラメータとして?のあとに例えば以下のようなものを付与することができます。
なお、?<パラメータ>&<パラメータ>&<パラメータ>...のような感じで&を使えば複数のパラメータを付与できます。
すべてのパラメータはUsers Guideを参照してください。
- index.html?theme=Corbu : SAP GUIのCorbuテーマで表示
- index.html?frameless=true : フレーム(ヘッダー/フッター)なしで画面領域のみを表示
- index.html?~transaction=<tcode> : ログイン画面ではなくトランザクションコードが実行された状態から開始
さて、以下がPersonasにログインした初期画面になります。
もし左下に以下のエラーが出ているなら、SAP Note 2016640 - ITS/RESTGUI: "Invalid GUI input data: display - window dimension conflict"を適用してください。
基本的な操作方法としては、まず基本ビューで画面をカスタマイズしたいトランザクションコードを実行した状態で
右パネルの「コピーの作成」からフレーバ(Personasの画面単位のこと)のひな形を作成します。
フレーバーが作成されたら同じく右パネルの「編集」でカスタマイズが可能な状態になります。
例えば、以下はユーザ管理のトランザクションコードSU01ですが、
Personasを使えば、メニューから選択するだけで背景の色を変えたり、不要な項目は非表示にしたり、
ドラッグ&ドロップだけで複数のタブに渡って表示されるデータを単一のビューにまとめることが容易にできます。
その他にもアクションボタンやスクリプトを埋め込んだり、Webサイトやテキスト、画像を載せることもできます。
スクリプトは直接記述することもできますが、右パネルの「記録」ボタンからSAP GUIの操作を記録することで
操作結果からテキストファイルとしてテンプレートを生成することも可能です。
Users Guideにサンプルが多数載っているので参考にしてみてください。
実際にカスタマイズした画面にエンドユーザがアクセスすると以下のようになります。
なお、エンドユーザに実際に渡すURLはトランザクションコード/PERSOS/ADMIN_UIの一般アクションにある
「ショートリンク作成」からアドレスを生成することが可能です。
このリンクにオプションとして上述のパラメータを付与したものをアクセス先として公開すればよいです。
その他にもフレーバ管理としてグループの割当てや移送などもこのトランザクションから行えます。
このようにノンコーディングで非常に簡単にSAP GUIの画面をカスタマイズできるのがSAP Screen Personasです。
無償化されました、もうライセンスいりません。まぁ、SAP GUIの使い勝手が悪いのはSAP社のせいなのに
今までは画面の操作性高めるのにカネ取ってたのかって声もちらほら聞こえますが...
導入も利用も比較的お手軽なので検討してみてはいかがでしょうか。