SAP HANA 1.0 SP8提供とRHEL対応
SAPPHIREに先駆けてSAP HANA 1.0 SP8の発表がありました。
いろいろ機能拡張やバグフィックスがされているようですが、一番大きなトピックは
なんといってもこれまでSUSEのみだった稼働OSのRed Hat Enterprise Linux対応ではないでしょうか。
日本のLinux市場ではRed Hatのシェアが非常に高いため、これまでサポートOSの問題で
SAP HANAの導入に二の足を踏んでいたお客様には朗報だと思います。
リリース情報の詳細については以下のSAP Noteをご参照ください。
また、以下の情報も参考になります。
これら資料には、RHEL対応だけでなく、HANA ClientのWindows Server 2012 R2対応やセキュリティ機能強化、
DR機能強化、Smart Data AccessのIBM(DB2とNetezza)対応など変更点が記載されています。
ちなみに以下のSAP NoteにはHANA on RHELのインストールガイドも添付されています。
このインストールガイドを読む限りRHELのバージョンは6.5をサポートしているようです。
****************6月3日追記******************************
6月2日にRed Hatからも公式に発表がありました。
また、SCNに以下の情報が公開されています。
これによると、
- 直近でHWアプライアンスを出すのはIBM、DELL、富士通、NECの4社。CISCOも提供予定
- HANA 1.0 SP8 on RHEL 6.5からサポート
- VMware上でもSAPのサポート指針に則った構成ならサポート
- 通常のRHELと同じプライシングだが、手配型番はRHEL for HANA SKUと異なる。理由として、SAP HANA用にcompat-sap-c++という追加パッケージとScaleble File System Add-on(XFS)が必要なため
****************6月4日追記******************************
以下のSAP認定HWアプライアンス機種一覧のサイトも更新されています。
IBM、DELL、富士通、NECが認定を取得しています。
OSが2種類になったことでカテゴリーが分かれ、HANA-HWC-APの後ろにそれぞれRH、SUが付くようです。
- SAP HANA Hardware Certification – Appliance (HANA-HWC-AP RH 1.0) for Red Hat Enterprise Linux (RHEL)
- SAP HANA Hardware Certification – Appliance (HANA-HWC-AP SU 1.0) for SUSE Linux Enterprise Server (SLES)
富士通はPRIMEQUEST2400/2800でメモリー128GB、256GB、512GB、1TB、2TBとXS~XLまで全モデル、
またSuite on HANA専用アプライアンスでも2TB、4TB、6TBと非常に幅広く取得しています。
スケールアウト構成で取得しているのは今のところIBMだけですね。最大で2TBx56ノードまで対応しているようです。
DELLは128GB、256GB、512GB、1TBの4機種と2TBのSoH用1機種、NECは128GB、256GBの2機種のみとなっています。
SAPジャパンブログにもSPS8新機能の記事を掲載しましたのでご参考までに
http://www.sapjp.com/blog/archives/7280