SAP LVM 2.0とSCVMM 2012 SP1の連携
SAP LVM 2.0ではVMware vSphereだけでなくMicrosoft Windows Hyper-Vも管理できるようになりました。
System Center Virtual Machine Manager(SCVMM) 2012 SP1と連携することで仮想マシンを制御します。
詳細は以下SAP Noteで確認してください。
ただ、現時点ではSAP LVM 2.0 で標準でサポートされているというわけではなく、
パイロットアプリケーションとして提供されているSCVMM Connector for SAP LVMという追加モジュールを
OSSメッセージで申請して入手し、自分でSAP LVM環境にデプロイする必要があります。
SCVMM Connector for SAP LVMに添付されるPDFファイルに詳細手順が記載されていますが、
簡単に導入フローとSAP LVMからどう見えるかをご紹介します。
事前準備として以下を設定します。Web ServiceとしてSAP LVMから処理をするためSPFが必要です。
- SCVMM 2012 SP1の導入
- System Center Service Provider Foundation(SPF)の導入
- SCVMMとSPFの連携設定
- SAP LVMにSCVMM Connectorをデプロイ
今回は以下のようにクラウドを定義しています。
SAPTenantというテナント配下にFujitsu NetApp – SAP Cloudというクラウドを用意し、
そこにSAP ERP 6.0 EHP6とSCVMM 2012 SP1という2台の仮想マシンが割り当てられています。
SAP LVMから仮想化マネージャの設定をします。
- ラベル:任意の名前。ここではSCVMM 2012
- ユーザ名: SCVMM Self Service ユーザアカウント
- パスワード: 上記ユーザのパスワード
- URL: https://<spf server hostname>:8090/SC2012/VMM/Microsoft.Management.Odata.svc
- 監視間隔: 任意の値。ここでは60秒
設定が完了したら正しく連携されているか確認します。
以下のようにSCVMMで定義したクラウドが表示されています。また仮想マシンも2台とも見えています。
仮想マシンの制御として有効化(起動)、無効化(OSシャットダウンと仮想マシン停止の2種類)、
ポーズ(一時停止)ができます。またテンプレートがあると仮想マシンの展開(プロビジョニング)ができるようです。