従来、導入時1つのDBでランドスケープがシンプルになるという事で、ABAP+JavaのDual stackをSAPとしてサポートしてきました。ただ、成熟したABAPに比べ、まだJavaは進化過程にあり数年経つとすっかり基盤が陳腐化してしまう、またJavaシステムはビジネス要件上使われ方が非常に多様化するなど、Dual StackではMaintainabilityの課題が指摘されてきました。
今後Maintainability向上のため、SAPでは、ERP6.0 EHP6、SCM7.0 EHP2、CRM7.0 EHP2、SRM7.0 EHP2(Innovation 2011シリーズ)を最後のDual Stackサポートシステムとして、2013年より出るERP6.0 EHP7、SCM/CRM/SRM7.0 EHP3(Innovation 2013シリーズ)よりSingle Stackのみをサポートします。 今までのDual StackシステムのMaintainabilityをあげるためSingle Stackにするために、Dual Stack Split 2.0というSoftware Logistics Toolsetの中のツールが提供されています。 (2013年テクノロジアップデート その1 参照 shiroh.kinoshita/blog/2013/02/25/sltoolset-情報ソース1-sap-basis作業のinstall-update-migrationが変わる )
進化、ビジネス要件の取り込みが急ピッチでありうるJava Stackを分割すると、下記のように、SLAの差異、特別なセキュリティ要件、管理する組織、Performance Scalabilityなど色々な要件ごとにランドスケープの組み方は柔軟性が増します。
それに伴って、SAP Business Suite 7の導入ランドスケープ テクニカルプランガイドという資料が出ておりますのでご参考にして下さい。システムランドスケープの検討要素から、各シナリオ毎のメリット・デメリット・特徴などを解説しています。
http://service.sap.com/~sapidb/011000358700001397742010E
またこちらのWikiにもランドスケープの推奨パターンについて、上記ガイドより、もう一段読みやすい形で解説がありますので、是非参考にして下さい。
https://wiki.wdf.sap.corp/wiki/display/archGov/Deployment+Recommendations