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アマゾン ウェブ サービス、本番環境でSAP Business Suite実装の認証を取得

Amazon Web Services上でのSAP Business Suiteの本稼働利用の正式サポートが発表されて
1カ月ほど経ちましたが、ようやく関連SAPノートが更新されました。

これまでAWS上の本稼働利用がサポートされていたSAP製品は
SAP BusinessObjects、Rapid Deployment Solution(RDS)、Business All-in-One(A1)の3種類で
(実際にはSAP AfariaやSAP HANA Oneも本稼働利用OK。SUP、POのトライアルの提供もあり)、
SAPインスタンスレイアウトは2-Tier(セントラル構成)のみ、
AWS EC2インスタンスタイプも以下の2種類のみとなっていました。
7,400SAPSというと6年ほど前のIAサーバーの2CPUモデルくらいのスペックです。

  • m2.2xlarge(ハイメモリダブルエクストララージ) 13ECU=3,700SAPS/34.2GBメモリー
  • m2.4xlarge(ハイメモリクアドラプルエクストララージ) 26ECU=7,400SAPS/68.4GBメモリー
今回、SAP Business Suiteを正式サポートするにあたり、大規模ユーザーにも対応できるよう
3-Tier(DB/APを分ける分散構成)の対応と以下のEC2インスタンスタイプが対応しています。

  • cc2.8xlarge(クラスターコンピュートエイトエクストララージ) 88ECU=90,330SAPS/60.5GBメモリー

3-Tierの構成の場合、DBインスタンスにはcc2.8xlargeを適用し、

(A)SCSおよびDIは上記3つのどのインスタンスタイプを利用してもよいという記載になっています。

EC2のインスタンスタイプの詳細はこちらをご参照ください。

例えば、DBにcc2.8xlargeで最大90,330SAPS、APにm2.4xlargeを4台並べて4×7,400=29,600SAPSの
合計12万ほどのハイパフォーマンスな構成も容易にクラウド上で作れるということになります。
実際には一般的にはDB:AP=1:4(OLTP)~1:1(OLAP)と言われているので、
上記例だとDB1万、AP3万の4万SAPSくらいのシステムを実現できるといったところでしょうか。
もしくはcc2.8xlargeを2台で単純に18万SAPSのシステムとか… どのような構成でも自由自在です。
参考までにIBMの最新のPOWER7+ 3.72GHz x 12CPU/96Coreで31万SAPSくらいです。

—-追記—-

SAP Noteの記載が紛らわしく、cc2.8xlarge=90330SAPSのように読み取れますが、

88 EC2 コンピューティングユニット(ECU)(2 × Intel Xeon E5-2670、8コア “Sandy Bridge” アーキテクチャ)は

SAP認定ハードウェア情報の同CPU性能値では現行のERP 605 UCで37000SAPS程度です。

確認したところ、この90330SAPSは6台のDIサーバーと1台のCIサーバーと1台のDBサーバーの

組合せによるベンチマーク結果とのことで、cc2.8xlarge単体で90330SAPSを実現するのではなく、

分散構成でこの値までなら保障しますよ、という参考値とのことのようです。

たしかに13ECUで3700、26ECUで7400なのに88ECUで90330はないですね…

————–

気になるIO周りもAWSの場合はEBSボリュームタイプのプロビジョンドIOPSボリュームを使うことで
2,000IOPSのディスクを複数並べることができIOPSも稼げますし、
EBS最適化インスタンスを使えばEC2とEBSのスループットを500Mbps~1Gbpsまでは保障されます。
クラスターコンピュートではEBS最適化インスタンスは提供されていませんが、
もともと10GbpsのI/O性能で構成されていますので、プロビジョンドIOPSボリュームを使えば問題ありません。

一点だけ注意する点があるとするなら、
本稼働利用でのサポートされるデータベースにOracle Databaseが含まれていないことです。
現在サポートされるOS/DBは、

  • Windows 2008 R2以降、RHEL 6以降、SLES 11以降
  • Sybase ASE 15.7.0.013以降、IBM DB2 9.7以降、MaxDB 7.8以降、SQL Server 2008 R2以降

となっており、日本ではDB2、MaxDBユーザーは非常に少ないと思いますので、

実質Windows/SQL Serverユーザーのみが利用対象になるのではないでしょうか。

一応SAPノートにはOracle Linux環境でRACではないシングルインスタンス構成で、

かつ1stラインサポートはAWSで問題が起きたときに物理で再現できれば、利用してもよいとはありますが…

なお、実際のSAPシステム運用におけるAWSの活用ポイントや実装のノウハウなどを

クニエの広木さんがまとめておりSliedShareに公開頂いていますのでそちらを紹介して終わりにします。

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