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2012年11月15日半蔵門SAPジャパンビルにてSAP Technology Summit が開催されました。

午前と午後でテーマが以下のように分かれており、前半のパート1は主にHANAおよびEIM/EDW関連、

午後のパート2ではシステム運用、いわゆるBASIS領域のセッションで構成されています。

  • Part1:ビッグデータを圧倒的速さで処理するリアルタイムデータプラットフォーム
  • Part2:SAPシステム管理のツボ:2013年は20%TCO削減

ここではパート1の3セッションを聴講して得た最新情報やポイント、SAPからのメッセージを整理します。

なお、会場はSAPジャパン本社11階カフェテリアで、通常のセミナーとは一風変わった座席レイアウトで行われました。

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写真撮影: SAPジャパン株式会社 濱本さん

1. 次世代のデータベース企業として

講師: アンソニー・マクマソンさん/トム・ルーさん(SAP Asia Pacific Japan)

本セッションでもっとも伝えたかった内容は、SAPが推し進める大きなビジョン・戦略に欠かせないキーワード、

リアルタイム・データ・プラットフォームの紹介だったと思います。

一言でいうと、

リアルタイム・データ・プラットフォーム=ビッグデータ+リアルタイム分析

とのことです。

Sybaseの買収、SAP HANAといったインメモリーデータベースに注力するデータベースベンダーとしての

SAPのロードマップは以下となっています。

  • SAP Business Suite on Sybase ASEは一般出荷済み
  • CRM on HANA(CRM 360 Custmer)の新規提供。Ramp-upを2012/11/30のHANA 1.0 SPS05で開始。一般出荷は2013年1-3月を予定
  • ERP on HANAは2013年7-9月に新規提供予定
  • 2016年にはDWおよびOLTPの25%はインメモリー列ストア型データベースに移行

ソリューションの全体像として、SAPのビジネス領域の拡大はご存知の通り、

  • R/3を代表とするERP → CRM、SCM、SRMといったBusiness Suite → NetWeaver共通基盤 → 分析系の強化(BO買収)
  • +SUP、Afariaといったモバイルテクノロジーの取り込み(Sybase買収、Syclo買収)
  • +さらにこれらをつなぐクラウドプラットフォーム(SuccessFactors買収、Ariba買収)

とエンタープライズからコンシューマ・モバイル、クラウドまで広がっており、

この複雑に点在するビッグデータを統合しリアルタイムに分析し、経営に活かすための中核をなす基盤が

SAP HANAを中心としたリアルタイム・データ・プラットフォームとなります。

また、今市場に求められているデータベースの種別は従来の行指向だけでなく、

列指向、インメモリー、ストリームデータ処理、組み込みデータベースと多岐に渡っており、

SAPでは順にSyabse ASE、IQ、HANA、ESP、SQL Anywhereとすべてに対応できる唯一のDBベンダーです。

特にSAP HANAについては革新的なデータベースであり、以下の4つを市場に対して約束するとのことです。

  • 率先したイノベーションの実行
  • 選択の自由、選択の保護(選べるハードウェアベンダー、選べるデータベース)
  • オープン(Intel Architecture、ANSI SQL準拠、R言語対応など)
  • 製品ポートフォリオ全体への投資(HANA一辺倒ではなく過去の製品も継続的に進化)

2. SAP Enterprise Information Management – SAPの企業情報管理

講師: クラウス・デイビッドさん(SAPシンガポール)

続いて、EIMに関するセッションでした。

情報ガバナンスの大きな課題は人材・プロセス・テクノロジーの3つが挙げられます。

点在する企業情報を集約し一元管理した上で、情報を活用するサイクルを回し、

これらを実現可能にするテクノロジーが求められています。

  • データ統合
  • データの品質管理
  • マスターデータ管理
  • コンテンツ管理
  • 情報ライフサイクル管理

これらの一連したフローの各ステップに対応した製品としてSAPは以下を提供しています。

SAPソリューションの特徴としてはビジネスプロセスアプリケーションにEIMが組み込まれており

ビジネススイートとシームレスに連携できるところに強みがあります。

  • Master Data Service、Master Data Management、Master Data Governance
  • BusinesObjects Data Services、Information Steward
  • OpenText ECM
  • NetWeaver ILM

3. The New Age Enterprise Data Warehouse

講師: 大本修嗣さん(SAPジャパン)

データウェアハウスとはOLAPやBIで利用されるデータベースのことを指します。

Excelなどで日常的に情報分析はしているが専門システムを持っていない、

もしくは使いこなせていない顧客が多いと言います。なぜこのようなことになってしまったのでしょうか。

メインフレーム時代は高速バッチ処理、大量帳票作成など基幹業務も分析業務も共有リソースで処理

↓ ダウンサイジング・オープン化の流れ、32bitなどパフォーマンスにおける制約により分散システム

OLTPとOLAP

*システムが散在しシステム間連携の複雑化、OLTPからOLAPへのデータロードの必要性による遅延が課題に

↓ テクノロジーの進化によりOLTPとOLAPのいいとこどり

ITと業務を統合し、システムを簡素化するSAP HANAの登場

SAP HANAの特徴は1つ目のセッションと重複する部分もありますが以下となります。

  • ハイパフォーマンス
  • 汎用性(IAサーバ、ANSI SQL準拠…)
  • 拡張性(スケールアウト/スケールアップ構成、カラムストアによる超圧縮、パーティショニング)
  • 経済性

具体的に、オンラインゲームにおける膨大なプレイヤーの多種多様の行動状況に応じて

リアルタイムに適切な課金アイテムをプッシュ型で提案する事例などを踏まえ、

SAP HANAは単なるデータウェアハウスの進化ではなく次世代のアプリケーション基盤を担っていくという

強いメッセージで午前の部が締めくくられました。

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