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10月5日(金)品川プリンスホテルにて、400名以上が参加してJSUG Conferenceが開かれ、計31個の非常に内容の濃いセッションによる発表がされました。

D-2のリアルテックジャパンさんによる、SAP Solution Managerによるライフサイクル管理のセッションが中でも非常に面白かったので、この場にて内容を共有させて頂きます。

ここで言うライフサイクル管理とは、単にコストを押さえて運用しましょう、というだけでなく、新たなビジネスの変化にも素早く対応し、IT本体の役割の最大化をはかったITIL準拠の手法で、SAPではALM(Application Lifecycle Management)と呼んでいます。 

タイトル:ALM伝道師登場 君にも見えるSolManの星

講演者:リアルテックジャパン 香西さん、大友さん

ALM(Application Lifecycle Management) 

SAPは3層(インフラ、アプリ、ビジネスプロセス)で管理手法を考えているのが特徴で、この点、インフラだけ、部分アプリだけの企業と大きく違う。また、ALMは設計段階から考えに入っているがこれもSAPの特徴。日本では国内ベンダーさん中心に、数多くの運用管理ツールがあるが、SAPのSolmanは、3層全部を包含した全体最適でのITマネジメントという意味で他の管理ツールと特徴を異にする。

ITによる企業管理の全体最適がERPなら、SolmanはIT管理の全体最適という意味でERPの思想によく似ている。

Solman導入について

実際日本ではどういうSolmanの導入事例があるか?全体をそのまま一気にという入れ方はせず、出来る所のアプローチから。下記が例:

1.中堅企業のIT監視 何も入っていない場合はSolmanでフィット

2.大手の場合は何らかのIT監視ツールが入っている。但しSAPの内部を監視するには高額な監視ツールのアドオン。その部分だけSolmanで入れた例。

3.ITSMの強化のため、変更管理、ワークフロー管理、監視。 これは数多くの事例。

などなど

監視機能の導入のポイント

ITインフラ監視項目

検討段階ではSAPはブラックボックスで、今動いているけど、何がどうリスクがあるのか正直分からないケース多数。いざ導入し始めると、非常に多くのアラートが出て来て、アクションをどう取っていいのか分からない。対応出来る改善に結びつくもの、重要なものにトライ&エラーで検証しながら絞り込んでゆく必要がある。評価改善活動にはリーダシップが必要。

アプリケーションの監視項目について

これも上記と同じで絞込みが重要。(日々チェックすべき項目を削減) ERPの導入の様にプロトからの熟成方式・スパイラル型の導入形式がもっともぴったりくる。

例えばニッパツさんは、ユーザー部門のデータ分析を対話の切欠、情報システム部門の強みにしている。

例えば海外のユーザーがどういう使い方をしているか全く分からない。その場合、海外の統制活動に使える。

Solmanに入っているベストプラクティス

例えばあるユーザでは変更管理(ChaRM)を新人が運用管理している。ベストプラクティスゆえ、新人が見事に整合性が取れた業務を統制管理して回している。 JSUGテクニカル部会・鈴木部会長の感想としてはHANAなどが入ってくると、ニーズがここに集まってくるのではないか。

リアルテックジャパン ALMの参考サイト

http://solution.realtech.jp/blog/kengakukai.html

JSUGテクニカル部会では1回で終わらせないで、継続的にALM勉強会を実施したいそうです。是非SAPの運用管理に携わる皆様、参加検討されては如何でしょうか?

以上  SAP Global Upgrade Office 木下史朗 shiroh.kinoshita@sap.com