5月7日付でSAP Business Suite 7 Innovations 2011 *と
SAP NetWeaver 7.0 including EHP3(=NW 7.03)が一般出荷になっています。
5月16日付でSAP NetWeaver 7.3 including EHP1(=NW 7.31)も一般出荷になっています。
(* EHP6 for SAP ERP 6.0、EHP2 for SAP CRM 7.0, EHP2 for SCM 7.0。
EHP2 for SAP SRM 7.0はPAMではまだランプアップ中のようです)
EHP6 for SAP ERP 6.0はSAP NetWeaver 7.03を基盤にしたアプリケーションですが、
SAP Service MarketplaceのSoftware Download Centerから
EHP6 for SAP ERP 6.0のインストレーションキットを確認すると次のように分かれています。
- based on SAP NetWeaver 7.03
- based on SAP NetWeaver 7.3
これはNetWeaver 7.3をHubシステムとしてSAP Business Suite 7のJavaアプリケーションを動作させるようになったためです。
背景として、テクノロジーイノベーションのメインリリースがNW 7.3であること、
ベンダーJ2SDK 1.4.2からの脱却(NW 7.3はJava SE 6ベースのSAP JVM 6.1)などが挙げられると思います。
詳細は以下ノートでご確認ください。
SAP Note 1468349 – SAP Business Suite 7 for SAP NetWeaver 7.3 hub systems
実際にbased on NW 7.03にある従来のSAP Business Suite 7のInstallation Master DVDから
SAPinstを起動するとABAPスタックしか選択することができません。
SAP Business Suite 7のJavaアプリケーションを導入したい場合は、
based on NW 7.3にあるBS2011 JHUB Installation Master DVDのSAPinstを使用する必要があります。
具体的にはERP 6.0の場合だとSAP FSCM(Biller Direct)、SAP Leraning-Solution Frontend CP、
SAP XSS(Self Service)、SAP XECOが対象となります。
なお、NetWeaver 7.03ベースのABAPスタックですが、インストール後のコアコンポーネントのバージョンは
以下のようになっているようで、7.31で統一されていることが分かります。
ソフトウェアコンポーネント | リリース |
---|---|
PI_BASIS | 731 |
SAP_ABA | 731 |
SAP_BASIS | 731 |
SAP_BW | 731 |
SAP Kernel | 7.20 EXT 64bit / 64bit Unicode |
ST-PI | 2008_1_700/2008_1_710 |
その他、アプリケーションソフトウェアコンポーネント(SAP_APPL、EA-APPL、EA-HRなど。これらのバージョンは大半が606)や
Javaコンポーネントなどの情報についても詳細はMaster Gudeにまとまっていますのでご確認ください。