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SAP Forum Tokyo – セッションレポート 2

6月12日ANAインターコンチネンタルホテル東京で開催されたSAP Forum Tokyoで

聴講したSAP社によるHANA事例セッションのレポートです。

聴講セッション

【トラックL-3】 SAP HANA導入事例セッション 国内外の最新HANA事例のご紹介

SAP HANAとは

SAP = R/3 というのはもはや古いイメージでそれは【Old SAP

基幹(ECC)、情報(BW/BO)、モバイル、リアルタイムと事業領域を広げる【New SAP

このリアルタイムを担うのがSAP HANAである

・HANAはインメモリーの超高速データベース

– HANAが速い理由はディスクI/Oをなくすためすべてメモリー上で処理しているから

– 中国ユーザの事例では既存アプリのDBをHANAに置き換えただけで
  表示処理20~100倍、論理演算処理は2000倍以上の結果が出ている

・7社の認定パートナーからハードウェアアプライアンスとして提供

*7社(富士通、日立、NEC、IBM、hp、CISCO、DELL)のサーバーシェアを足すと97%!

・HANAは発売以来ワールドワイドで353社導入。うち本稼働は154社(2012年5月時点)

・HANAはSAPの掲げる5つのカテゴリーすべての基盤となる

*5つのカテゴリーとはアナリティクス、モバイル、アプリケーション、データベース、クラウド

・SAPPHIRE OrlandでERP on HANAの世界初のデモ

  今年の11月に予定されているSP5でERP on HANAを正式提供

  今は過渡期として外出しのHANAアプリを31種類提供している e.g. CO-PAアクセラレータ

・IBM X5を100台並べた4000コア、100TBメモリー、700TBストレージのスケールアウトHANA

  この100TB HANAはパフォーマンス検証で99%右肩上がりのスケーラビリティを実証

HANA導入事例から見る9つのポイント

HANAの豊富な導入実績からユーザーが採用を決めた理由は9つに分類できる。

上から3つは情報系で一般的なニーズ。4以降がHANAだからこその大きな決め手とのこと。

  1. 大量データ
  2. 超高速
  3. 分析
  4. 明細データ →ただのDWHではない、集約しない意義
  5. リアルタイム →データの発生からアウトプットまでE2Eのリアルタイムを実現
  6. 多ユーザー →数千~数万の同時アクセス
  7. モバイル →出先から情報にいつでもリーチ
  8. システム化 →HANAの処理結果の受け取り手は人ではなくシステム
  9. 既存アプリ →HANAに既存業務をそのまま乗せ換えるだけでスピードアップ実現

HANAの4つのユースケース

20のHANA導入事例を以下の4タイプの利用例に分類して紹介がありました。

大半は社名も挙がっていましたが公開範囲は不明ですのでここでは省略し特徴だけ列記します。

なお、セッション資料は後日公開可能範囲をPDFで公開されるとのことです。

  1. 高速分析系
    • HANAであれば安価に大量データを分析/解析可能。ミニスパコンの位置づけ
    • 16分44秒かかっていたクエリが26秒に。週次、日次からリアルタイムの情報提供
    • 構造化、非構造化データを分析の統一データセットとして扱うことができる
  2. レポーティング系 →今のHANAの導入ではこれが一番メジャーな使われ方
    • あるユーザーは12~15時間のデータロードを20倍速(5カ月分データを30分)で、
      15~40分かかっていたアドホッククエリが1~3秒に。あるユーザーは8時間のレポーティングが1秒に。
      週次から日次、日次からリアルタイムな処理の実現
    • 既存アプリに手を加えずDBをHANAにするだけで超高速化
    • 手組みアプリからHANAネイティブへの移行はたったの8日間
  3. 営業支援系
    • 14日が2分に。24時間のバッチが36秒に。月次が日次になれば予測が不要に。
      今日試した結果を明日のプロモーションに活かすことが可能
    • 複数のデータソースをHANAに集約
    • モバイルを活用
  4. 基幹業務系
    • スマートメーターによる電力使用状況のリアルタイム分析
    • iPhoneアプリを介したリアル店舗でのeコマース化。最強のマーケティングデータにも
    • オンデマンド視聴でユーザーニーズにマッチしたCMを配信
    • リアルタイム性が非常に重要な渋滞回避ナビゲーション

以上でセッションとしてのまとめは終わりです。

SAPの導入ユーザー企業は全世界で19万6000社とも言われているので

多いのか少ないのかわかりませんが発売から1年少しで既に350社以上の導入実績には驚きです。

時間がかかるため月に1回だけの集計処理。今までは夜間かけて行っていた日次バッチ。

エンターキーを押して結果が返ってくるまで数分、数十分かかっていて活用するのを辞めたBIシステム・・・

これらが瞬時で終わる、これまで出来なかったことが出来るようになる。これが一番大きいような気がします。

ただし、事例を聞く限り、特定のシナリオを実現するために追加でHANAを導入している印象があり、

Sybaseのセッションでも適材適所で複数の製品を組合せるという話がありましたが、

本来ひとつのHANAという基盤に統合されシンプル化されるべきビジョンにはまだまだ遠いような気がします。

これが本当にERP on HANA、Business Suite on HANAになり、すべての業務がひとつのHANAで

一連のビジネスプロセスが動くようになる日が近い将来くるのでしょうか。

また、BASIS技術者の視点からは、今回のセッションは事例紹介だったのでテクノロジーの話ではないですが、

運用性、可用性などのミッションクリティカルに耐えうる基盤が本当に提供されているか疑問が残ります。

実際に紹介のあった事例でも止まってもそこまで影響がない利用用途に留まっているよう感じました。

最近のSAPはとかくHANA、HANA、HANAですので

製品ロードマップ、業務利用シーンの広がり、技術的なエンハンスメントなど目が離せないのは確かです。

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