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SAP Forum Tokyo – セッションレポート 1

本日6月12日、ANAインターコンチネンタルホテル東京で開催された

SAP Forum Tokyoに参加してきました。

SAP AG共同CEOジム・ハガマン・スナーベ氏による基調講演、

SAP Research マーティン・シェブロッカ博士による特別講演については

各所で情報が整理されると思うので割愛します。

簡単に言うと、基調講演はSAPPHIRE Orlandなど最近のイベントでしばしば説明のあった

これまでの40年とこれからの40年のお話。

特別講演はSAP Researchの体制や研究内容についてのお話でした。

パートナーセッションは競合お断りということで断られたので、

ここでは聴講できたSAP社セッションについてレポートしたいと思います。

BASISエンジニアとして、新しいSAPのデータベース基盤、

特にHANAとの戦略上の兼ね合いが気になっていたSybaseセッションです。

聴講セッション

【トラックG-2】 なぜSybaseなのか – HANA、モバイル、Extream BI… 全てはサイベースのテクノロジーの導入から

SAPのデータベース戦略

・オンライン、バッチ処理におけるデータベースのボトルネックからくる機会損失をなくし

  超リアルタイム・データ・マネジメントを実現する

・ビッグデータ、アナリティクス、クラウド、モバイル、ソーシャルといった新しいトレンドに対し

  データ管理も新しいアプローチが求められている

基本方針:お客様に影響のないデータ・イノベーション

目標:2015年までに世界で2位のデータベースベンダーを目指す

なぜ今インメモリーか?

1990年に1TB当たりHDDは9,000,000ドル、メモリーは106,000,000ドル、

2012年ではHDDは60ドル、メモリーは4,900ドルと大幅な価格の下落が導入のし易さを加速。

また、スピードはHDDが13msに対しメモリーは10nsと1,300,000倍高速であり、

コンシューマPCの世界ではようやくSSDが普及してきたが、

東証のアローヘッドなどを見てもビジネス領域ではメモリーのnsのスピードがマストになっている。

代表的なSybaseデータベース製品

・Sybase ASE:リレーショナルデータベース(OLTP向き)

  →特にパフォーマンス、他社RDBMSに比べTCO28%削減のコスト、SAP製品である強み(SAP最適化)の

      3つが大きなアピールポイント

・Sybase IQ:大規模DWHに最適な分析エンジン(バッチ向き)

  →カラムストアーによる超データ圧縮、同時接続数千ユーザーに対応する大規模DWHが特徴

・Sybase SQL Anywhere:モバイル用、ソフトウェア組込みデータベース

・Sybase ESP:CEP(複合イベント処理)、ストリーミングデータのリアルタイム分析

・Replication Server:データベース間のデータ同期

  →スナップショット転送ではなくログを再実行することで同期と分散することが特徴

・PowerDesigner:データモデリングツール

HANAとSybase

統合→最適化→融合(2014、2015年を目標)

現時点ではHANAを中核に、HANA+ASE、HANA+IQ、HANA+…と

統合する(組合せる)ことであらゆる種類のデータとイベント処理に対応する

今後はSAP HANAに最適化した改良を加えていく

将来的には完全にHANAネイティブなSybaseへと融合させる(OLTPとOLAPの混在)

ERPのデータベースとして、DWHに、ReplicationなどSAP製品であるSybaseを使うことで

「超リアルタイム、シンプル、高速」なIT基盤を実現

以上でセッションとしてのまとめは終わりです。

ここからは聴講して感じたこと、ユーザー/ベンダーとして疑問、懸念する事案で

回答が得られなかった点をつらつらと。

Sybase IQやSQL Anywhereは国内でも知名度もあれば実績もあるので、

あくまでSAPプラットフォームとしてのSybase ASEについてです。

・日本国内にどれだけSybase技術者がいるのか?

  非常に優れた製品だったとしても、設計/導入/運用/サポートできる体制がないと

  ミッションクリティカルシステムでの採用は躊躇してしまうのでは。

・既存SAPユーザーのDBマイグレーション提案はハードルが高い

  他社DBから乗り換えるそこまでのメリットが本当にSybase ASEにあるのか。

  – DBライセンスの買い直しが必要

  – 圧縮技術や高可用性などの機能優位性が他社DBに対して見えない

  – 新たな運用体制の確立、エンジニアの育成など追加コストも発生

・将来HANAに統合されるロードマップと改めて聞いてしまうと、

  乗り換えたはいいが数年後にHANAに移行してくれとSAP社からはしごを外される不安が残る。

  統合の技術的視点での情報がまったく出ていないので移行の容易さのイメージも湧かない

・海外の金融系で使われているとアピールしているが国内実績は?

  特に稼働実績を気にする多数の日本ユーザーにとって重要なポイント。

Sybaseデータベース製品については市場動向、SAP製品戦略/エンハンスメント状況を

今後も継続してキャッチアップしていこうと思います。

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