JSUG向け仮想化・クラウドWebiner 2日目フィードバック
ジャパンSAPユーザーグループ(JSUG)テクニカル部会企画の
SAP Virtualization and Cloud Webiner for JSUG 2日目のセッション
「SAP NetWeaver Virtualization and Cloud Management software
– Managing SAP Systems in Virtual and Cloud Infrastructures」のフィードバックです。
二日目は初日の概念・概要に続き、より具体的なSAP LVMについての機能やメリット、デモを交えた紹介でした。
セッションサマリー
・SAP LVM 1.0はまだランプアップフェーズ。来月6月に一般出荷の予定
・主要機能概要(詳細は次項デモで説明)
– 既存環境のレプリカを作るシステムクローン
– システムコピーは既存環境からSIDを変えた新しい環境を作成
– システムリフレッシュは最新の本番データを開発・検証機などへ反映
– 負荷状況に応じてダイアログインスタンスを追加する自動キャパシティ管理
– マスオペレーションや監視、レポーティング機能
・全体像
– SAPとNon SAPも管理
– BPM、SAPアプリケーションのライフサイクル管理の役割を持つ Solution Managerとの連携。
システム監視はTivoliとかとの連携も
– 基盤としてhostname、IPの割当て・解決が出来る仕組みや、クローンなどはストレージ、仮想化基盤が必要
・システムクローンとコピー、リフレッシュの違いをフェーズ/時系列に沿って説明
– システムコピーはクローン処理に加えてSystem Renameが入る。
システムコピー後処理の自動化(PCA)も実現
– システムリフレッシュは事前ステップとして本番データのエクスポート処理が入る
– コピー、リフレッシュのSIDを変えて使えるようになるまではIsolation(隔離)して作業する
・LVM 2.0のランプアップが2012/Q4に始まる予定
・PCAの資料先、その他参考情報のリンク先紹介
SAP LVMのデモ
・NetWeaver Javaで稼働。インストールはJSPMでデプロイするだけ
・ダッシュボード画面、設定画面の説明
– ダッシュボード機能では必要な情報を絞って自由にレイアウト構成が組める
– 基盤周りのDNS、LDAP、ストレージ管理APIなどの構成画面。
対応ストレージはNetApp、EMC、IBM。日立がもうじきとのこと
– 仮想化ソフトとの連携。例えばVMware vCenter
– SAPサービスの管理はHost Agentと通信で実現
– 使えるサーバリソース一覧表示
– SAPサービス→SAPインスタンス→サーバリソースのシステム関係の階層表示
– クリスタルレポートによる性能情報のレポーティング
・マスオペレーションの紹介
– SAPサービスに紐づくアプリケーションインスタンスやデータベースなどを一括して起動・停止
– 仮想化マシンもLVMから操作。LiveMigration機能なども操作可能
・プロビジョニング(クローンシステム、システムコピー)の説明
– 以下の流れでウィザードに従ってシステムコピーを実行
1. ターゲットシステムのSID、マスターパスワード、ドメインユーザー情報を入力
2. ターゲットシステムが使うリソースを指定。hostname、IPアドレス、インスタンス番号などを入力
3. ストレージボリュームの指定。スナップショットからのクローンもここで作成、選択
4. SAP管理者OSユーザー情報。システムリネームで使うSAPinstの入力情報
5. ネットワーク分離をさせるためにFirewallの対象サービス(Port)を指定
6. PCAのタスクリスト
7. サマリーを確認してスタートシステムコピー!
・システムコピーしながらモニタリングの説明
– ログからシステムコピーのステップごとの進捗を確認
– CPU使用率などパフォーマンス監視。これらは柔軟にダッシュボードに追加可能
・負荷リソースに応じてDIを追加する自動キャパシティ管理の画面
・曜日指定などでマスオペレーションを実行するタスクスケジューラ