JSUG向け仮想化・クラウドWebiner 1日目フィードバック
小職は、ジャパンSAPユーザーグループ(JSUG)テクニカル部会において
オピニオンリーダーを務めさせていただいております。
テクニカル部会では、SAP技術者、特にBASISと呼ばれる運用管理の実務者を中心に、
パフォーマンス、ユニコード化対応、最近では仮想化・災害対策などの現場課題の議論、
インメモリーデータベースSAP HANAなどのSAP最新技術情報のキャッチアップ・共有や
イベント・セミナーの開催など日頃より活発な活動を行っております。
今日はそのテクニカル部会主催によるWebiner(インターネットを活用したセミナー)をご報告します。
当方も企画から関わりました、2012年5月22日~24日の3日間に渡って開催した
SAP Virtualization and Cloud Webiner for JSUG 初日セッション
「Virtualization and Cloud Management Program – Run IT Better」のフィードバックです。
初日ということでSAPのクラウド戦略や概念など全体像についてでした。
講師はPalo AltoからSAP LabsのVenkataさんです。以下サマリーとなります。
・仮想化、プライベートクラウド、パブリッククラウド、ハイブリッドクラウドの用語の意味を再確認
・SAPのクラウド戦略は層ごとにそれぞれ以下となる
– SaaSはBusiness ByDesignやSuccessFactorsのサービスを提供
– PaaSは先日のSAPPHIREで発表のあったNetWeaver Cloud(旧称Neo)を提供
– IaaSはSAPは提供しない。IBM、hpなどのベンダーサービスを利用
– VMware、Hyper-Vなどの仮想化層をSAPはサポートしている
– オンプレミスのインフラはパートナーからの提供
・オンプレミスのカスタマーは、 物理⇒仮想化⇒プライベートクラウド、パブリッククラウドのステップで、
そしてそれらをEnd to Endでつなぐハイブリッドクラウドへと移行。
クラウド化することでクローンやシステムコピー、E2E監視などのSAPが提供するツールの恩恵が受けられる
・SAP NetWeaver Landscape Virtualization Management(SAP LVM)の概要説明
マスオペレーション。本番のサンドボックスを作るクローン、End to Endのシステムコピーやシステムリフレッシュ。
監視、ダッシュボード、レポーティングの機能などがある。詳細は翌日のセッションで説明。デモも実演
・プロジェクトTitaniumの概要説明
外部のクラウド上にSAPが提供するソリューションライブラリからSAPアプリケーションを展開。
詳細は翌々日のセッションで、デモも
・オンプレミスのSAP LVMとパブリックのTitaniumをつなぐシステム全体像。
前者は本番/検証、後者はデモ/サンドボックスなどと用途で使い分ける